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『役所の休日』に対する大いなる疑問

 一般的なサラリーマンの休日と言えば、通常は土曜日か日曜日と決まっている。
 一般人相手の商売(販売業など)は土曜も日曜も営業してはいるが、土曜、日曜に休日を取っている一般人が圧倒的に多いのは事実であり誰もが認めるところだ。

 百貨店やスーパー、レジャーランドが土日に営業しているのは実に単純な理由だ。その理由とは、“客が最も多い日だから”に尽きる。つまり、利用したいという需要が圧倒的に多いからに他ならない。そして需要が多いということは、イコール売り上げアップに繋がるからだ。一体、どこの世界に土日に休業している百貨店やスーパーがあるだろうか?
 ところが、誰にも文句を言われることなく、それを実現している所がある。それはどこかって? もちろん日本全国の役所である。

 先程、“一般人相手の商売”と書いたが、その最たる所はどこかと言うと、実は役所ではないのか?という疑問が浮かんでくる。土日に役所を利用したいという一般人は圧倒的に多いはずだ。会社の近所に役所があるならともかく、土日にしか休日を取れない一般サラリーマンは、場合によっては役所に行くためにわざわざ有給休暇を取得しなければならないかもしれない。
 役所の休日が一般人と同じ土曜・日曜になっているというのは、常識的に考えれば不思議なことだ。大体、公務員というものが国民への奉仕者であるべきなら、土日に営業するのは当然のことと思える。

 「土日も休まずに働けというのか!」という人がいるかもしれないので、予め断っておくと、なにも土日も休まずに働けと言っているわけではない。交代制のシフト勤務にすればいいと言っているだけなので誤解しないように。全員が全員、毎週土日に休む必要はないと言っているだけだ。
 「土日に休日が取れないなら公務員になった意味がない!」と言う人がいるかもしれないが、そんなのは公務員の本分を理解していないただの我が侭に過ぎない。
 公務員になったことで“特権”を得られるなどと思い込むのは勝手だが、公務員の給料は国が支払っているのではない。土日に役所を利用したいとする一般国民が支払っているということをもっと考える必要がある。公務員に特権があるというのなら、それは『(なかなか)クビにならない』『(ほとんど)倒産の心配がない』『(仕事の割りには)比較的に高給』だけで充分だろう。

 役所の存在理由は、納税者である国民の生活の利便性向上のためにこそある。国民の意見も生活も無視した自己中心的な役所であるなら、そのレーゾンデートル(存在理由)は失われてしまうということを考える必要がある。役所は公的な機関であって、私的な機関ではないのである。つまり、役所であるためには、個人的な意見(土日に休みたい)よりも公的な意見(土日に営業してほしい)を重視しなければならないということだ。
 日本では江戸時代からのお上意識が未だに根付いているのかもしれないが、本来、民主主義社会の主役は納税者である国民であるはずだ。民主主義社会における公務員とは、国民から支払われた税金によって雇用されている家政婦のような存在でもある。そういう認識を持つことができれば、土曜・日曜に営業しない役所というのは、自分達の本来の使命を放棄しているということが理解できるはずである。

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投稿: あ | 2011年8月28日 (日) 14時06分

意外かもしれませんが、土曜開庁している役場職員から言わせてもらうと、利用率は低いです。
一番利用率の多い住民票、税関係の部署を土曜やってますが、開けてみると少ない。
職員の人件費は代休(本来は代休+休日手当を出さなくてはいけないのが一般企業にも適用される労働法規でも定められていますが。)だけで処理しています。
税システムなどを稼働させ、照明をつけたり、一部分の警備解除などをするためかえってコストがかかっている状況です。
日月休みにすると、最近はサービス業につく方が増えているので必ず、月曜日も開けろとなるでしょう。
土曜開庁ですらこんな状況です。

投稿: 千葉県内の地方公務員 | 2011年9月24日 (土) 10時37分

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