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タスポカードとパスポートの関係

 先月、タスポカードは矛盾に満ちたトンデモカードだということを皮肉を込めて述べた(→タスポカード(taspo)というトンデモカード)が、その後もタスポカードの普及はほとんど進んでいないらしく、先日、某テレビ局が、「タスポカードの普及はなぜ進まないのか?」と報道していた。

 まともな常識を有した人であれば、こんな疑問は出てこないだろうと思われるが、この国のマスコミ人には世間一般の常識が通用しないのだろうか? それとも、敢えて疑問を投げかけることによって、タスポカードの普及を推し進めようというマスコミ特有の下心でも働いているのだろうか?
 どちらにせよ、マスコミの「タスポカードの普及はなぜ進まないのか?」という疑問に対する解答は至って簡単だ。
 
 答え「コンビニでもタバコが買えるから」
 
 まさにこの一言に尽きる。タスポカードを本気で普及させたいのであれば、『コンビニなどの対面販売でもタスポカードの提示が必要』とすればいいだけだ。そうすれば、あっという間にタスポカードの普及率が現在の12%から90%にまで跳ね上がるだろう。これは、おそらく間違いないと思う。こんな中学生でも解るようなことをなぜ実行に移さないのかは甚だ疑問だ。そうできない理由でもあるのではないか?と疑われても仕方がないと言える。

 さて、ここで質問。あなたは、顔写真の入っていないパスポートを見たことがあるだろうか?

 「そんなものは見たことがないが、それとタスポカードがどう関係があるんだ?」と言う人がいるかもしれない。しかし実は大いに関係がある。「そんなものは見たことがない」(=無意味な証明書)という意味において、まさしく同一の関係にあると言える。
 逆説的に言えば、写真入りのタスポカードとは、写真の入っていないパスポートと同じ代物だということになる。タバコのパスポートであるから、タスポ(ート)とネーミングしたのだろうが、パスポートは機械に入れるものではなく、対面で見せるものだ。対面で見せる必要のないパスポートに一体、どんな意味があると言うのだろうか?
 
 ○飛行機に乗るための証明書がパスポート
 ●自販機でタバコを購入するための証明書がタスポカード
 
 この2つの違いをよく考えてみよう。前者の場合は、飛行機に乗る前にまず人間がパスポートをチェックする。しかし、後者の場合は、ノーチェックだ。何が言いたいのかというと、飛行機の乗降口にパスポートを認識する自販機まがいの機械が設置されていたとして、その機械がパスポートを認識できたとして一体、何の意味があるのか?ということだ。それは、乗ってくる人間をチェックするのではなく、単にパスポートが本物かどうかをチェックしているだけということになる。こんな飛行機があれば、危険というしかない。同じように、タスポカードで買われたタバコも誰に吸われるか分からないという危険性を秘めている。その危険性を秘めているという意味においても同一の関係にある。
 
 皮肉ばかりで申し訳ないが、結論として言えることは、タスポカードとは、顔写真が入っていないパスポート、つまり、未成年であろうと子供であろうと誰でもタバコが買えるパスポートであるということができる。やれやれ…

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