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「ゴネ得」国家の揚げ足取りごっこ

2008092701_2 中山国土交通相がインタビューで語った「ゴネ得」という言葉が批判の的になっているようだ。
 この報道に対して、ここぞとばかりに毎度の揚げ足取りごっこが始まったようだ。
 しかし、こんな下らないことで言い争っていて政治家が務まるのだから、日本は平和な国だ。いつから政治家の仕事は『揚げ足取り』になったのだろうか? 揚げ足取りに必死になることができるほどに仕事が暇なのであれば、さっさと政治家など引退したらどうかと言いたくなる。それとも、現代の政治家達は揚げ足取りを行うために政治家になったとでも言うつもりだろうか?
 
 この日、中山氏が語った問題発言は以下の3つだったらしい。
 
 1、「成田空港の拡張反対はゴネ得」
 2、「日本は単一民族」
 3、「教員汚職事件は、日本教職員組合(日教組)が原因」
 
 中山氏の口から、こういう言葉が出てくるということは、良いか悪いかはともかくとして、本人自身は内心そう思ってきたということの証明に他ならない。正直に内心を吐露した人間がなぜ直ぐさま批判の対象になってしまうのだろうか? そもそも批判を始めたのは中山氏の言葉を聞いた一般市民なのだろうか?
 なにやらテレビや新聞報道では「成田はゴネ得」という言葉が失言ということになっているようだが、ネット上では中山氏の発言は的を得ているという意見も多い。
 「大分の教員汚職事件は日教組が原因」発言にしても、書籍やネット上では日本の教育が堕落した原因は日教組にあるという声は多く、知識人の半常識になっている。
 このことから言えることは、中山氏は言い過ぎたのではなく、タブ−に触れてしまったということなのだろう。しかし、言いたいことを言えない政治家というのも困ったものだ。
 
 この事件から言えることは、政治家には言論の自由が許されていないということに尽きる。無論、言論の自由とは何を言ってもよいという自由ではないが、本当のことを言っても責任を追及されるのであれば、いつまで経っても政治家は建前しか語ることができないことになってしまう。はたして建前だけを語っていて、社会が良くなるのだろうか? そんな政治に意味があるのだろうか? たとえ間違ったことを述べたとしても、そのことを条件反射的に批判するのではなく、何がどう間違っていて、何がどう正しいのかをもっと深く吟味するべきではないのだろうか?
 
 条件反射的な批判とは、裏を返せば、「臭いものには蓋」的な何の進歩も生まない言論の封殺とも言い換えられる。もっと言えば、条件反射的な批判こそが、実は「ゴネ得」とも言えるかもしれない。ゴネた者勝ちというのは、何も成田だけの問題ではない。日本社会そのものが「ゴネ得」国家になってしまっている。むしろ、そのことの方が大きな問題だ。
 真に国民に知らせなければならないことでも、役人にとってタブーなことであれば一切、口にできず、言えば、四方八方から袋だたきに遭ってしまう。こんなことを繰り返していては、いつまで経っても日本社会は良い方向には向かわないだろう。悪循環の繰り返すだけの堂々巡りにはいい加減に辟易としてしまう。まさに税金の無駄遣い、ここに極まれりである。

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社会問題」カテゴリの記事

コメント

本当にその通りだと思います。マスメディアは「政治家がいかに市民に信用されてないか」と政治家の悪い面ばかりを上から目線で嬉々として報道しているように見えますが、市民のメディアへの厳しい意見をあまり語っていないように思えます。政治家のマニフェストにしても、綺麗事や無難な意見ばかりで本心が見えづらい状況で……。

投稿: 加藤田中 | 2008年9月27日 (土) 21時12分

加藤田中様

コメント、有り難うございます。

マスコミの報道はいつも一方通行的で、なにか無理矢理に世論を形成しているかのように見える時があります(特にNHK)。
中山氏の発言に対しても賛否両論があるわけですが、マスコミから報道されるのは、否定意見のみになっています。
誰が考えても腑に落ちないと思うのですが、テレビに出演しているニュース番組の司会者やコメンテーター達は商売柄か建前しか語れないようです。やっぱり日本のマスメディアには真のジャーナリズムが根付いていないようですね。

投稿: 管理人 | 2008年9月28日 (日) 10時24分

私も同じ意見です。ズーット前からマスコミや評論家、コメンテーター、弁護士等いわゆる知識人といわれるものたちの自由な発言、程度の低さにこの国はむちゃくちゃなモラルあるいは基準がに引きずられ、最近では揚げ足取りで政治家をはじね標的になったものは攻撃を受けています。しかも一般人までも踊らされて、同じ画一した意見をテレビの街頭インタビューで発言している。戦時中にメディアに洗脳された経緯を見ると、今のメディアをたたいておかなければ危ない気がしますね。

投稿: 初心者 | 2008年10月 6日 (月) 12時57分

初心者様

コメント、有り難うございます。

テレビには正論者と呼べるような人物は全くと言っていいほど登場しません。と言うよりも、敢えて出演させないように予防線が引かれていると言った方が正解かもしれませんが…。新聞にしても、記者クラブでお役人から発表されたものをそのまま記事にしているだけという体たらくぶりです。(どこまでが信用できる記事が分からない)
残念ながらマスコミに関わっている人達の大部分は、役人寄りの建前しか語れない単なる御用聞きでしかないというのが実際のところです。本音を語ってしまうと職を失ってしまうという、本来のマスコミ人からは程遠い職業に成り下がっているというのが実態のようです。

投稿: 管理人 | 2008年10月 6日 (月) 19時14分

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» 哀-13 太田に続く中山か・・・「居酒屋の話だろ!」 [『春夏秋冬 喜怒哀楽』]
またまたまたまた・・・・・・。 飛んで火に入る夏の虫?他山の石もなんのその! 全然懲りない・・・・。 学習能力はーーーーーーーーぜろ・・・全くのゼロ!!! と言いたくなるような、お粗末な話です。 9月26日(金)の朝日新聞より、 《中山国交相、発言を陳謝》 《単一民族「誤解招いた」》 《河村官房長官が注意「誤解与えぬよう」》 誤解を与えたと見られる、発言の内容は3つですか。 ?《成田空港整備への住民の反対を「... [続きを読む]

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