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タバコ自動販売機問題から見えた教育問題

2008092901 最近、顔認識機能付きのタバコ自動販売機が増えているらしい。当初、タスポカード認証自動販売機よりも実用性があると思われていたが、思わぬところに欠点があったようだ。その欠点とは、“いかに精巧な認識機能を備えた自動販売機であっても、人間の動作までは判断できなかった”という実に皮肉なものだった。
 その欠点は、未成年の少年達が、顔をしかめて自動販売機の前に立つと、(顔のシワを認識してか)成人と判断されてしまうということで明らかになった。これは、ほとんど笑い話とも言えるが、人間の狡賢さまでは現代の機械ではまだ判別不能であったという、笑えない現実を突き付けられた格好となった。
 
 この問題を役人流に解決するなら、「自動販売機の前では無表情でいなければならない。もし怪しいポーズを取ったと判断された場合は犯罪とする」などという、その場しのぎの対症療法になるのかもしれないが、この問題を解決する方法を見つけることは、おそらく現代では不可能だろう。
 タスポカード認証自動販売機にしても、顔認識機能付き自動販売機にしても、残念ながら、現実的なタバコの未成年者喫煙防止策にはならなかったというのが実際のところだ。未成年者喫煙防止をより完全に近づけるためには、結局、自動販売機によるタバコ販売を禁止するしか方法はないということが判明してしまったと言っても言い過ぎではないだろう。
 
 では、実際に全国のタバコの自動販売機を全て取り払ってしまえばいいのか?と言うと、良い訳がない。タバコがいくら身体に悪いといっても、タバコの自動販売機が世の中から無くなってしまえばいいのか?というと、良い訳がない。そんなことをすれば(タバコ販売関連業者の)暴動に発展しかねない。

 タバコが身体に悪いといくら説得したとしても吸う人は吸う。人体にいくら悪影響があると力説したところで、実際に病気にならなければタバコは止めない、止めれないという人が大半を占めている。
 親が子供に喫煙を勧めない限り、タバコは身体に悪いということぐらいは子供でも知っている。健康に悪いだけでなく、法律でも禁じられているにも関わらず、タバコを吸う未成年者は後を絶たない。
 タバコ自体は別にドラッグ(麻薬)ではない。1度吸う習慣がついてしまうとなかなか止めれないという意味ではドラッグに似ているが、吸うことによって犯罪性が増すという代物ではないし、止めようと思えば止めることができる。(私も止めました)
 
 タバコの煙が他人に迷惑を与えているというマイナス面は否定できないとしても、タバコを吸って被害を被るのは実は吸っている本人自身だ。喫煙者というのは、それを承知した上で(自己責任で)タバコを吸っているわけだ。無論、未成年者も例外ではない。タバコとは、自分自身の健康を破壊する危険なものであるかもしれないということが解っているにも関わらず、わざわざ自動販売機の前で顔をしかめてタバコを手に入れているわけだ。そういった人間達に「買ってはいけない」「吸ってはいけない」と言うのは、国の親心からなのだろうか? しかし、国が親の役目を果たすまでもなく、実の親が子供の健康に悪いということが解っているなら、親が子供に注意すれば済むことではないのだろうか? それでも、吸う子供がいるから国が厳重に監視しなければならないというのであれば、そもそも国がタバコを販売していること自体が間違いなのではないのか?という結論に行き着いてしまう。
 
 タバコの販売というものは、よくよく考えると矛盾している点がいくつも発見されるものだ。しかし、基本は親が子供にはタバコを吸わせないという教育を行うことが重要なのであって、それで事足りるのであれば、わざわざ未成年者の喫煙を法律で禁止せずとも、おのずとそういった社会になるはずだ。
 「親が吸っているのだから、子供に吸うなとは言えない」と言うような人もいるかもしれないが、子供の喫煙を監視するのは、国でも自動販売機でもなく、本来であれば、子供の教育を行うべき親であるはずだ。国や自動販売機に子供の教育を任せようというような甘えた社会こそが、いつまで経っても未成年者の喫煙が無くならない本当の理由ではないだろうか? タバコの未成年者喫煙問題とは、法律や機械の問題ではなくて、実は単なる親の教育の問題なのかもしれない。いや、きっとそうに違いない。

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