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甘言を弄する政治家には御注意。

2008100801_2 今朝、夢を見た。その夢は、日経平均株価が一時9000円位まで下落するのだが、その後、アッという間に11000円位まで戻すというような夢だった。
 そして、今日、自宅に帰ってみると、なんと日経平均株価が9200円まで(1000円近くも)下落していた。この有り得ないような下落ぶりには少々驚いたが、果たして今朝の夢は正夢となるのだろうか?
 
 11000円という数字は、「ミスター円」の愛称で知られる榊原英資氏が予想していた数字だ。しかし彼の場合は、確か下値の予想が11000円(10000円という説もある)ということだったので、その予想はハズレてしまったと言えるだろう。
 最近、日経平均株価が11000円を切ったということで、榊原氏はマスコミに引張り蛸のようだが、その喜びは束の間に終わってしまったようだ。11000円が9000円まで下がっては、お世辞にも予想が当たったとは言えない。それに彼の予想は、ここまでの世界的な金融危機を前提とはしていないはずで、あくまでも日本の没落を予想した数字が11000円(10000円)ということだったはずだ。
 
 さて、日経平均株価はどこまで下がるのか? これは誰にも分からない。予想すること自体が無意味と言った方がいいかもしれない。しかし、日本企業の実力から考えると、日経平均株価が1万円以下というのは、常識では考えられないような数字だ。日経平均株価が再度1万円を切るなどということを自信を持って予想していたエコノミストは皆無と言ってもいい。この数字はアメリカの金融危機に引っ張られた数字であって、本来の日本企業の実体評価額を大きく下回っているとも言える。
 とはいえ、頓珍漢な政策ばかりを繰り出し、民間企業に大迷惑をかけている日本の役人達を評価する限りにおいては、1万円割れもやむを得ないかもしれない。アメリカの金融危機も深刻な問題ではあるが、その問題が仮にクリアされたとしても、依然として日本の中の問題は残ったままだ。
 
 本日も、建築会社の新井組が民事再生法の適用申請を行った。建設業界に押し寄せている不況という名の波はとどまるところを知らず、一体この先、どこまで連鎖破綻が続くのか予想もつかない。
 よく、「企業の信用度が足りないから、銀行がお金を貸してくれない(=貸し渋り)のだ」というような意見を耳にするが、どうもピントがズレているように思う。
 銀行の貸し渋りが多くなったことは、“結果”に過ぎない。なぜ、そのような結果になったのか?ということを深く考えずして、「信用できない企業が悪い」と言うのでは筋が通らない。
 
 『耐震偽装問題』に対して過剰な建築規制を設け、そのせいで建築業界は身動きが取れなくなった。また、グレーゾーン金利を廃止したことによって、お金を借りる所さえも激減した。残った銀行は、無意味な規制のために不況に陥った建築業界に対して、「お金は貸せない」と言う。これでは、不況にならない方がおかしい。現在の日本の建築業界不況は、人為的な不況という側面の方が強い。サブプライム問題や金融危機などは、どちらかと言えば、副次的な不況原因だ。

 市場原理は万能とは言えないが、経済に対して役人が人為的に介入すると、ろくなことがない。市場原理に基づく不況は、放っておけば解決する可能性があるが、人為的に招いた不況は、その考えを改めない限り、解決する術はない。愚かな人間の傲慢な行為によって招いた不況であるのなら、その間違いを悔い改めない限り、神の見えざる手は、決して救いの手を伸べようとはしない。
 これだけの不況を迎えても、日本がこの先も役人原理主義を貫こうとするのであれば、残念ながら日本の(明るい)未来はないだろう。多くの識者はそう述べているが、政治家やマスコミ人は、「政治さえ変われば明るい未来が待っている」というような甘い誘惑に満ちた言葉を並べることしかできずにいる。
 地獄への道は善意で舗装されている。この時期、政治家の甘言には注意が必要だ。甘言を弄する政治家ではなく、苦言を呈することのできる政治家こそ、信頼するべき政治家だと言える。はたして、そんな政治家が何人いるだろうか…?

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