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「ぶっ壊す」発言から始まるストーリー

2008101301 こんにゃくゼリーが製造中止になったことは周知の通りだが、もう1つの事件、中山大臣の失言から始まった辞任劇も世間を賑わせた。
 この2つの事件には、大きな共通点がある。その共通点とは、“世論とは全く正反対の結果になってしまった”という共通点だ。
 既に削除されたようだが、自民党の組閣後、インターネット上で『最も期待できるのは誰か?』というようなアンケートがあった。そのアンケートで最も期待できると選任されたのは、なんと中山大臣だった。しかもこのアンケートは中山氏の失言事件後に行われたというのだから驚きだ(むしろお笑いと言った方がよいかもしれないが…)。
 中山大臣だけ、40数%と飛び抜けて高評価だったが、これは少しマズいということでアンケートは削除されてしまったらしい。与野党双方から非難を受けた中山大臣だったが、実は一般国民からは大きな支持を受けていたというのが真相のようだ。
 
 また、こんにゃくゼリーのアンケートにしても、「販売中止にするべきではない」という意見が40数%に達していた。しかし、こちらも無視され、こんにゃくゼリーは製造中止となってしまった。
 聞くところによれば、今回、こんにゃくゼリーを食べて窒息死した幼児というのは、なんと1歳半の幼児だったということで、更に驚いた。(私は3歳位と思っていた)
 1歳半の幼児が自分からこんにゃくゼリーを食べたのだろうか? もしそうでないなら、親がそのまま食べさせたのだろうか? どちらにしても、少々無理があったのではないか?というのが正直なところだ。
 
 中山大臣の「日教組をぶっ壊す」発言の方は、その後、マスコミからは、ほとんど報道がなされていないようだ。そんなことを考えつつ、この連休中に古本屋を覗いてみると、ふと目に止まった本があった。タイトルは『マンガ 日狂組の教室』。興味を引かれたので、購入し読んでみたのだが、「なるほどな…」というのが率直な感想だった。しかし、この本だけでは物足りなかったので、インターネットで日教組について調べてみると面白いことが判明した。そして、そのことからある推理が浮かんできた。
 その推理とは、「中山氏の発言は、実は自民党の民主党に対する肉を切らせて骨を断つ作戦ではなかったのだろうか?」というものだ。
 
 次の選挙戦では自民党が圧倒的不利に立たされており、もしかすると民主党が政権奪取に成功するのでは?との意見が囁かれ出していた。そんな時にタイミイグ悪く起こった中山大臣の失言事件は野党(民主党)にとってはまさに好都合で、これで自民党の敗北は決定したとの意見も聞かれるようになった。そして、逆の視点からも国民から支持を得ている中山大臣を擁護することなく否定した自民党は、もはや完全に終わったと思った人も多かった。
 しかし、もし、「日教組をぶっ壊す」発言が、中山氏のスタンドプレーではなく、自民党の作戦だったとすればどうだろう? 民主党の支持母体は、労働組合を中心とした日教組や社会保険庁だったという知られざる事実を暴露したことによって民主党のイメージを失墜させることに成功したのだとすれば? 労働組合を中心とした組織が支持母体になっているような政党であれば、望むべき改革などはできるはずがないというマイナスイメージ(というより事実)を国民に訴えることに成功したのだとすればどういう結果を招くことになるだろうか?

 しかしまあこれは単なる邪推かもしれない。現在の自民党にそこまで先を読んだ作戦が立てられると思うのは、買い被り過ぎなのかもしれない。
 しかし、重要なことは、“中山発言は国民からは支持されている”という事実だ。自民党が中山氏をどのように扱い、どのように批判しようとも、中山氏の発言は自民党にとっては逆風ではなく、追い風になっていることは確かだ。もし、「日教組をぶっ壊す」発言が、建前と本音を使い分けた自民党の作戦であったのだとすれば、「自民党をぶっ壊す」と言って大勝利した小泉総理と同じような結果を生む可能性も否定できない。
 「自民党をぶっ壊す」と「日教組をぶっ壊す」。「改革する」ではなく、「ぶっ壊す」と発言した政治家が如何なる運命を辿るのかに注目しよう。
 
 ちなみに私はノンポリ(支持する政党がない)ですので、上記文章に政治的な意図はありません。あくまでも客観的な意見です。

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コメント

<民主党の支持母体は、労働組合を中心とした日教組や社会保険庁だった…>
よく調べてもらえば分かりますが、自社連合から先、日教組は自民党に組み込まれ、文科省関係は日教組に染まっています。ゆとり教育に代表する施策は日教組発案です。また、労働組合が全て民主党支持ではありません。自民党と半々ぐらいの割合と思われます。自治労が目立つ為勘違いされがちですが、民主党が公務員数削減案を出している事は間違いありません。

投稿: Y | 2008年10月13日 (月) 17時49分

深い!!
実に興味のある話でした・・

また伺います。
ついでに・・ぽち!ッと応援していきます。

投稿: misawa | 2008年10月13日 (月) 19時53分

Y様

コメント、有り難うございます。

私も『ゆとり教育』は日教組が原因ということは知っていましたが、自民党の中にも日教組が組み込まれているというのは初耳でした。
確かに悪平等教育を否定する意見が中山氏以外の自民党の政治家から出てこないというのは不思議ではありますね。

投稿: 管理人 | 2008年10月13日 (月) 21時16分

misawa様

コメント、有り難うございます。

政治の世界も、株式の世界と同様に、狐と狸の化かし合いの様相を呈しているような感じになっています。
私も含めて一般市民は何が正しくて何が間違っているのか分からず、「真実が知りたい」という大きな需要を抱えています。
稚拙ながらその需要に少しでも答えることができるように努めていきたいと思っています。

投稿: 管理人 | 2008年10月13日 (月) 21時17分

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