« お上依存国家の悲喜劇【パニック症候群】 | トップページ | 『思考停止国家』脱却のススメ »

『消費者いじめ』の薬事法暫定措置

2009052401 6月から施行されることになっていた『薬事法施行規則』(改正薬事法)の改正案が厚生労働省から発表された。その改正案とは、「2年間の経過措置」というもので、顧客が今までにネット販売を利用して購入していた薬に限り、2年間の通販を認めるというものらしい。早い話が、今まで購入していて問題なかったのだから、2年間位は購入し続けても何の問題もないだろうというものだ。無論、こんなのは建前であって、あまりにも世間一般からの反対意見が多かったので、渋々、暫定措置を採らざるを得なくなったというのが真相だろうと思う。
 
 しかし、販売店側に販売した薬の記録が残っていることが条件らしく、販売した記録が無ければ認められないらしい。ネット販売店であれば当然、記録は残っているのだろうが、一体、誰がそんなことを逐一調べるのだろうか? もしかして、新たに『ネット販売特別調査Gメン』でも設けるつもりだろうか?と勘ぐりたくもなる。
 
 薬というものは、販売店がメインの商品ではなく、消費者がメインの商品だ。置き薬屋は別として、通常、薬販売店が顧客に対して薬を売りつけるものではなく、顧客が病気になることで初めて需要が発生するものだ。つまり、“販売店が売りたい”よりも、“顧客が買いたい”が先にあるのである。言い換えれば、“売ってはいけない”ではなく、“買ってはいけない”というのが、今回の薬事法改正の本質なのだ。
 顧客が「買いたい」と思っても、その薬を以前にネットで購入したことがなければ、ネットでは買えない。顧客がネットでオーダー(注文)すると、販売店は「お客様は以前にそのお薬を購入しておられませんので、お売りできません」と言わなければならないことになる。これが「消費者保護」とは聞いて呆れる。
 もしそれが珍しい薬で、最短で手に入れるにはネットでしか不可能である場合はどうなるのだろう? なかなか市場に出回っていない奇病の薬を長時間ネット検索した結果、ようやく発見できたとしても、そのネット販売店では買うことができず、わざわざ足を運んで購入しに行かなければならないということであれば、それは消費者無視どころか、ただの消費者いじめではないのか? もし仮にそのことが原因で患者が重大な後遺症を残した場合や死亡してしまった場合、厚生労働省は責任を取ってくれるのだろうか?
 「我々は消費者保護に努めておりましたが、結果的に消費者を傷つけてしまいました」と公然と発表するだけの責任を自覚しているのだろうか?
 
 検討会委員の薬害被害者代表は「過去に同じ薬を売っていたことをチェックするのは難しく、これまで通り、誰でもネットで薬が買える事態になる」と批判しているそうだが、ネット販売を禁止したことで発生する危険はどうでもいいのか? そもそもこれまでにネット販売が原因となった薬害が有ったのだろうか? もしそんな事件があれば、とうの昔にネット販売規制は有無を言わさず施行されていただろう。
 
 昔から「毒を以て毒を制す」と言うが、薬というものは基本的には毒物だ。その証拠に、例えば、風邪薬であっても胃腸薬であっても、処方する量を誤れば死亡してしまうこともある。正露丸を1瓶まるごと飲んでしまえば死亡するかもしれないということは、それは充分に危険な毒物であるということだ。醤油やソースをカブ飲みした程度では死ぬことはないだろうが、薬をガブ飲みすれば死んでしまう。
 何が言いたいのかというと、結局、対面販売であろうがネット販売であろうが、薬の販売には常に危険が伴うということだ。リスクを伴わない薬販売などは無いのである。危険だという理由で禁止しなければならないというのであれば、対面販売も禁止しなければならないということになる。その結果は? 日本中で薬の販売も製造も中止され、病気を患った人間が大量に死亡して人口が激減というトンデモない事態を招くことになる。さて、そんな狂った事態を招いてしまった原因とは何だったのか? 答えは無意味な『消費者保護』ということになる。
  
 まあそれでも、一応は暫定措置が出ただけでも、この国が完全な独裁国家にまでは堕していなかったようで少し安堵した。私も僅か1票とはいえ、反対署名した甲斐があったというものだ。
 今後2年間の間に更なるネット販売の利便性と優位性、そして対面販売にこだわる無意味さを多くの人々が理解して、無意味な規制を撤廃する方向に世論が向かってくれればと思う。私もこの問題については今後も度々、ブログにて記事を書いて協力していきたいと思っている。こんな馬鹿な規制を行えば、ネット業者だけでなく、日本経済自体が停滞し、国民全員が迷惑する(=貧しくなる)ということを小出しに説明していきたいと思っている。

にほんブログ村 経済ブログへ

|

« お上依存国家の悲喜劇【パニック症候群】 | トップページ | 『思考停止国家』脱却のススメ »

社会問題」カテゴリの記事

コメント

錦糸町窪田クリニックが、勝手に嘘っぱちを乱用して、勝手に厚生省や都道府県庁を騙して、厚生省ばかりにこだわって、都道府県庁を、そっちのけです。医師の免許を持っているから、前公務員だから眠剤をを前公務員の特例を乱用して、睡眠薬嘘っぱちて患者さんから消費を乱用しています、更に窪田クリニックの医師は、儲かってしょうがない事窪田クリニックに厚生省に特権乱用して、睡眠薬を好き勝手に制限するし、

投稿: | 2013年11月17日 (日) 01時35分

錦糸町窪田クリニックが、勝手に嘘っぱちを乱用して、勝手に厚生省や都道府県庁を騙して、厚生省ばかりにこだわって、都道府県庁を、そっちのけです。医師の免許を持っているから、前公務員だから眠剤をを前公務員の特例を乱用して、睡眠薬嘘っぱちて患者さんから消費を乱用しています、更に窪田クリニックの医師は、儲かってしょうがない事窪田クリニックに厚生省に特権乱用して、睡眠薬を好き勝手に制限するし、

投稿: | 2013年11月17日 (日) 01時42分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/199859/45119280

この記事へのトラックバック一覧です: 『消費者いじめ』の薬事法暫定措置:

» アンテプリマ [アンテプリマ]
アンテプリマは、女性に大人気です。 アンテプリマのバッグは、デザイン性だけではなく、収納スペースなど機能性にも優れているのも人気の一つでしょう。 気になるアンテプリマをピックアップ! [続きを読む]

受信: 2009年5月27日 (水) 00時13分

« お上依存国家の悲喜劇【パニック症候群】 | トップページ | 『思考停止国家』脱却のススメ »