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レンタルDVD店の経済学【ゲオの株主優待制度】

2009080501 株式市場も少しは落ち着きを取り戻しつつあるようで、一時は「5000円まで落ちる」と騒がれていた日経平均株価もようやく心理的節目の10000円を越えてきたようだ。株式投資に「絶対」という言葉はないので、また再び暴落しないとは断言できないものの、最近ではリバウンド狙いで個人投資家の証券口座開設が増加しているらしく、ネット証券各社の手数料合戦も再燃してきたようだ。

 私もイートレードや楽天など、オンラインの証券口座は複数持っているが、多くの株は塩漬け状態になっている。さすがにここ数年の相場で儲けたという人はほとんどいないだろうと思う。デイトレードなどの短期売買や空売り専門の人であれば儲けた人は結構いるのかもしれないが、中長期の投資家ではほとんどいないと見て間違いないだろう。
 だから、某政党の言う「現在10%の株式譲渡益課税率を20%に上げるべきだ」とか「税率を上げないのは金持ち優遇だ」などという批判は根本的に間違っている。特に左系の政治家達は未だに「株式投資家=金持ち」と思っているフシがあるが、こんなのは誤った解釈と言うしかない。大抵の一般投資家は現在、損失を抱えているわけだから、むしろ「株式譲渡益課税は0%にするべきだ」というのが本来のあるべき姿だろう。

 話が少し横道に逸れたので元に戻そう。昨年のサブプライム問題発覚から、大部分の株式は急落したので、「恐くて株など買えない」と言う人も多いと思うが、こういった時期であるからこそ景気にあまり左右されない安定した銘柄を配当狙いで購入しておくのもよいかもしれない。私も最近は配当の無い株は買わないことにしているが、多少のリスクさえ受け入れることができれば、銀行に預けるよりははるかにマシだと思う。

 さて、本題に入ろう。配当狙いのディフェンシブ銘柄もよいと思うが、『株主優待制度』というものにも着目すると、さらに株式投資の妙味は増す。私が最近、遅ればせながら気が付いたものに、『ゲオの株主優待制度』がある。ゲオの株主優待というのは、実に大盤振舞いで、株主になる(正確には株主名簿に登録される)と、なんと新作・旧作を問わず、レンタルが1年中半額で利用できるようになる。しかもキャンペーン期間中にも適用されるので、現在行われている旧作100円キャンペーンなども株主にとっては50円キャンペーンとなる。
 さらに、半年に1回1000円ポイントと1200円の配当が出るので、1株で実質年間4400円分の配当を受け取ることができる。(2009年現在)

 現在、ゲオの株価は7万円台だが、業績から判断しても底打ち感が強く、急落後の自律反発局面にある可能性が高いと言える。2年前の株価は25万円程度だったわけだから、底値が「半値8掛け2割引※」と考えれば、株価指数的にも“下げ過ぎ”との判断が妥当だと思う。7万円で4400円の配当金があるということは、実質6%以上の高配当率ということになるので、割安感は非常に高いと言える。(ゲオを利用する人に限る)

 ※250,000÷2×0.8×0.8=80,000円

 私のような映画好きであれば、ゲオの優待は実に魅力的だ。私の場合、年間に100本程度(海外ドラマも含む)はレンタルするので、100本で30000円と考えても、その半額だから、15000円は浮くことになる。つまり、年間で4400円+15000円で2万円近くに達することになるため、投資した7万円は4年もあれば全額回収できる計算になる。貯金と思って複数株持てば、1年中現金を使わずに(ポイントと配当金で)レンタルすることも可能だ。
 もちろん、ゲオの倒産リスクも考慮しないといけないが、比較的堅調な内需株でもあるので余程のことがない限りその心配は無いだろう。

【注記】
 私は当ブログ閲覧者に無条件にゲオの株式購入を勧めているわけではありません。レンタル好きでゲオを利用している人であれば、株式を持った方が断然お得だということを述べたまでです。
 なお、ゲオ株の購入を検討される方であっても株式投資にリスクは付き物であるので、あくまでも自己責任で売買願います
 無論、私は証券会社の回し者でもなく、ゲオの社員でも関係者でもありませんので、インサイダーなどとは全く無関係です。一応、念のため。


【後日談】(2009.9.30)
 ゲオの株主優待制度を紹介したのも束の間、2ヶ月も経たないうちに、優待制度が変更(ゲオの株主は「優待改悪」と呼んでいる)されてしまったので、一応、追記しておきたいと思う。
 どう変更されたのかというと、『半年間レンタル半額の株主カード』が、『レンタル半額クーポン券10枚』に変更され、なおかつ、1000ポイントの付加も無くなることになった。(適用されるのは2009年7月以降) 優待としての魅力は激減してしまったので、私も今回の優待権利を獲得(2010年6月まで利用可能)した後で、株式を売却した。2株で2〜3万円の実利を得たものの、実に残念だ。
 ゲオにとっては現在の旧作レンタル100円キャンペーンの相次ぐ延長(固定化)と半額優待制度の両立は経済的に難しくなったのかもしれない。一時的に株価は下がるだろうが、株主にとっては、利益が増す分、株式価値は高くなる(実際に配当金は上がるらしい)ので、そのうち上昇に転じることになると思う。頃合いを観て再度、株主にはなろうと思っている。

【追記】
 2011年3月から、株主優待制度が、再度、半年間半額に変更になりました。(200円以上の商品に限るという条件付き) 旧作を100円に固定し、新作を半額にしたのは経営的にも正解だと思う。

【追記】(2012.8.10)
 2012年7月から、旧作100円レンタルも再度、半額(50円)が適用されることになりました。

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コメント

今でも投資家はいらっしゃるんですね。二極化を痛感します。

投稿: | 2009年8月10日 (月) 18時08分

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