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社会主義は恐ろしい【病編】

2010060601_2 民主党の新総理が菅 直人氏になったということで、なにやら世間が色めき立っているようだ。今日、車の中でラジオ放送を聞いていると、菅内閣の期待度が過半数の60%近くに達していると報じられていた。国民の付和雷同ぶりは相変わらずだが、近い将来、その期待はただの“ぬか喜び”になる可能性が高いと思っているのは私だけではないだろう。
 確かに菅氏の場合、「市民派の政策通」と呼ばれたこともあり、世襲制の議員ではないため、イメージ的にはどこか「民主」という言葉が似合いそうではある。しかし、これまでの菅氏の言動を見る限りでは、大衆迎合というものが民主主義だと曲解しているフシがあるように思われる。そういう意味では、菅氏も鳩山元総理と大した違いはないかもしれない。

 菅氏は以前、「株式等譲渡益課税率を20%にするべきだ」などという、的外れな批判を行っていたことがある。何が的外れなのかというと、株式投資を行っている人が「金持ち」だと決めつけてしまっていた点だ。こんなのはただの思い込みでしかないことは言うまでもない。
 オンライン証券の隆盛とホリエモンの株式分割ブームのおかげ(?)もあってか現在では一般庶民でも株式投資を行っている人が大勢いる。昔のように100万円も1000万円も余剰資金がないと株式投資が行えないというような時代ではない。そんな時代であるなら、本来であれば、証券税率は下げるべきであることは子供にでも理解できる。《株式投資=金持ちの遊興》などという共産主義者も真っ青な思い込みを持っている時点で、まともに現代社会を観る眼が無いということを証明してしまっているとも言える。そしてその発想自体が“個人の自由”や“個人の幸福”に目がいかない社会主義者とも言えるわけだ。

 そもそもバブルが崩壊して以降、大部分の株主は散々な目に遭っており、儲けている株主よりも大損している株主の方が遥かに多いというのが実体だ。そんな投資家達を強欲な守銭奴ばかりだと思い込んでいるようなら、救いようがない。バブルが崩壊して以降に株式投資を始めた人であっても、ITバブルが崩壊して以降、大部分の投資家は大損している。2006年辺りにも景気回復期待で新興企業バブルになりかけたことがあるが、これも検察の思い込み(=ライブドアを悪徳企業だと曲解した)捜査によって瓦解してしまった。目敏い投資家に限って、酷い目に遭っているというのが日本の株式投資家達の実体なのだ。
 はっきり言ってしまうと、当時のライブドア事件でホリエモンを擁護していた民主党員などは1人もいない。と言うより、他党にもそんな気骨のある政治家は1人もいなかったと思う(思っていても言えないという空気はあっただろうが…)。小沢氏にしても前原氏にしても同じく、選挙活動に乗じてホリエモン批判を行っていた。物事の本質が理解できない大部分の政治家達は当時はそれでイメージアップに繋がると思っていたのかもしれないが、実は自らの無能ぶりを証明していたことにほかならない。
 
 菅氏が社会主義者であるということはネット上でも様々なブログで紹介(?)されているが、当ブログでは、菅氏ではなく、社会主義の危険性について具体的な例を用いて紹介(?)しておこうと思う。
 
 例えば、癌(がん)という病気があるが、もし、癌の特効薬というものが発見されたとしよう。するとどうなるだろうか? 普通に考えると、その大発見に人々は狂喜乱舞すると思うだろう。「不治の病」とも「ストレス文明病」とも言われ人々に恐れられている癌という病気を完治させる特効薬が発見(または発明)されれば、それは人類にとっての福音であり、ノーベル賞どころか、世界中の人々から救世主として崇め奉られることになると思われるだろう。
 しかし、社会主義国家ではそうは上手くいかない。なんせ、社会主義というものは“個人の幸福”よりも“社会の秩序”の方が大事だという思想であるからだ。癌の特効薬などというものが発見されると、癌研究や癌治療に携わっている膨大な数の企業が一瞬にして存在価値を失ってしまい、その研究や治療に携わっている人々も一瞬にして失業者となってしまう。生粋の社会主義者であればそんなことは許さない。
 もし本当の社会主義国家で癌の特効薬が発見されると、「癌の特効薬は偽物だった」と発表され、社会の秩序(?)は維持される。そして、特権階級者達だけが癌の特効薬を極秘に使用するというような悪夢のような社会が出来上がることになる。
 逆に自由主義国家で癌の特効薬が発見されると、その特効薬を他国に販売することで巨額のお金を儲けることを考えるようになる。そうなると国自体に膨大な利益が入ってくるため、失業した医療関係者にも何らかの補助金が与えられるかもしれない。さて、どちらが人間にとって優しい社会と言えるだろうか? 答えは聞くまでもないだろう。
  
 上記はあくまでもフィクションだが、“個人の幸福”よりも“社会の秩序”を重んじるのが社会主義者の正体であるなら、起こりうる可能性のある事態だということは知っておいた方がよいかもしれない。「癌の特効薬だ」と偽り逮捕された人がこれまでにもいたと思うが、もし本当に癌の特効薬だったとしても、社会主義国家では同じ結果(逮捕)になる可能性があるということだ。
 
 誤解されると困るので念を押しておくと、ここでは“社会主義は恐ろしい”ということを述べた。“菅氏は恐ろしい”と述べたわけではないので曲解のないように。
 
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