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『軍事国家中国』と『平和ボケ日本』の構図

2010092601_2 尖閣諸島沖で発生した中国漁船の衝突事件で中国側が日本に謝罪と賠償を求めていることが大きなニュースとなっている。中国人船長の釈放を決定したのがまたもや検察だったということでも話題となったが、今回は検察のことは於いておいて、日本の安全保障と中国問題について少し述べてみたいと思う。
 
 今回の中国からの謝罪と賠償要求については、さすがの弱腰政府も今のところは「拒否」しているようだが、なにやら、きな臭いムードが漂っている。当たり前の「拒否」が、まるでヤクザに恫喝された馬鹿正直者の「精一杯の抵抗」という印象を与えてしまうのは、これまでの日本の外交が謝罪外交一辺倒であったからだろう。
 とにかく、中国や北朝鮮から謝罪を要求されると無条件に応じるというのが今までの日本外交のお決まりのパターンであったため、もしかすると今回も本当に謝罪してしまうのではないか?という不安が漂っている。
 
 しかし、この問題の重要なところは、日本側が謝罪しようが謝罪しまいが、中国側にとってはノープロブレムだということだ。謝罪すれば、付け上がるスキを与えることになるし、謝罪しなくても、中国お得意の情報操作で反日国民感情に火を付けることができる。どちらに転んでも損はしないという中国側の狡猾な算段が観てとれる。
 
 平和ボケした日本の国民には現実味のない話かもしれないが、現在の中国の軍拡は著しく、本気でアメリカに代わる軍事国家を目指しているとも思われるので、ヘタをすると近隣諸国をも巻き込んだ戦争に発展する可能性も否定できない。
 今回の衝突事件が、もし中国によって恣意的に仕組まれた工作事件であったのだとすれば、現在の日本は非常に危険な状態に置かれているとも考えられるわけで、日本が外交的にどのような対応を取るのかを世界中が注視しているとも言える。
 
 私は右翼でも左翼でもないが、こと外交問題においては、左翼的な政党が国政を牛耳ることは非常な危険を伴う。現在の政権である民主党が左翼政権であることは既に(新聞とテレビを除いた)様々なメディアで報じられていることなので今更、疑いを入れる余地はないが、この期に及んでも「平和憲法を守る」などという戯言を言っているようなら、救いようがないとも言える。
 
 もし中国が戦争を開始するようなことがあれば、日本はどうするのかというと、実はどうすることもできない。既に核兵器を配備している軍事国家である中国と、「核兵器などで防衛するのは以ての外だ!」「戦争断固反対!」と叫んでいる日本が戦争などを開始すれば、どのような結果になるのかは小学生でも解ることだろう。
 そんな平和ボケした国であるがゆえに、アメリカとの安全保障条約が(皮肉にも)重要さを増してくるわけだが、左翼政党が日米安保条約を軽視した言動をとっていることは周知の通りだ。彼ら左翼政党が「売国政党」と言われるのはそういう理由からである。彼らは、国にとって善かれと思って行っていることが、実は国を破滅に導くことに繋がるという現実が見えていない似非平和主義者なのである。
 
 どうしても「アメリカに頼るのは嫌だ!」と言うのであれば、自国で自衛する手段を持つ(=軍隊を持つ)というのが世界の常識だが、「それも嫌だ!」ということで、まさにどうすることもできない宙に浮いた浮揚国家というのが現在の日本の姿だ。「戦争は反対」「他国に守ってもらうのは反対」「自国で防衛するのも反対」という何でも反対すればよいという野党のような軍事無視国家になっているのが日本の実状だとも言える。
 戦争はイケナイことだというのは当たり前で、そんなことは子供でも承知している。しかし、そういった常識が通用しない国(特に共産主義国家)があるために仕方なく自国防衛手段として軍隊や核兵器を有しているというのが各国の軍事事情だ。
 
 例えば、拳銃を所持することが許された国に入国した時に、「身の安全のために拳銃を持った方がよい」と勧められた場合、あなたはどうするだろうか? 拳銃を発砲する気がなくても、拳銃を持っているというだけで、いらぬトラブルに巻き込まれずに済むのであれば、誰もが護身用に拳銃の所持を受け入れるのではないだろうか?
 しかし、「拳銃を持つことはイケナイことなので、私には護身用の拳銃は必要ありません」と言う人がいた場合、その姿を観て、あなたはどう思うだろうか? 「立派な人だ」と思えるだろうか? そもそも、当の本人は、戦火の絶えないスラム街のような所に無防備で入っていくような勇気があるのだろうか? 言葉で強がりを言っているだけで、実際にはそんな勇気などは微塵もなく、いざとなったら逃げ出すような臆病者ではないのだろうか?
 
 「平和主義者」と名乗るような人々は、大抵が現実を無視した似非平和主義者であり、そのような非現実的な平和を求めることで、返って平和は破壊されることになる。
 本当の平和主義者であれば、日本国内で「戦争反対!」などといくら叫んでも無駄であることは理解している。「戦争反対!」などという言葉は世界を舞台に叫ばなければ意味がないのである。それができないでのあれば、ただの偽善者でしかない。
 
 今のところ、中国への謝罪は拒否している民主党だが、今回の中国問題の処理の仕方によっては、普天間問題で自滅した社民党同様、菅内閣も自滅する可能性がある。
 民主党が自滅するのは勝手だが、国が破滅するような対応だけは取らないように注視しなければならない。

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