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社会主義は恐ろしい【ホリエモン収監編】

2011042701 昨日、昼休みにテレビを観ていると、“ホリエモン収監”との緊急速報がテロップとして流れ、ついにこの日を迎えてしまったか…と暗澹たる気分になってしまった。
 東京地検によるライブドア強制捜査事件から早5年が経過するが、その間、検察に対して徹底抗戦を続けてきたホリエモンの努力の甲斐なく、上告はあっさりと棄却され、敢え無く収監決定という運びになってしまった。

 最近では、検察の捕物帳を疑問視する声も多く、厚生労働省の村木さんに対する検察のデッチ上げ事件などでも、その闇(病み)は徐々に白日の下に晒されつつあったが、残念ながらホリエモンの収監までには間に合わなかったようだ。
 その検察のデッチ上げ事件の前田被告が懲役1年6ヶ月で、ホリエモンが懲役2年6ヶ月というもの納得がいかない。

 ホリエモンはブログからメルマガに移行し、定期購読者を1万人以上獲得したことでも話題を集めていた。こういった行動も刑務所に入ることを阻止するための1つの戦法(獄中ではメルマガを発信できないという理由で執行猶予となる)であると思っていたが、残念ながらこの国の裁判官達には通用しなかったようである。

 田原総一朗氏の本などにも書かれていたが、財界では「ホリエモンを逮捕したことで景気が悪くなった」ということは、もはや既成事実として認識されており、ホリエモンが粉飾決算を意図的に行ったなどという妄想を未だに信じているのは、余程の情報弱者(新聞記事とテレビ報道を鵜呑みにしているような人々)ぐらいのものだと思われる。
 この記事を読んで批判してくるような人がいたとすれば、その人物は紛れもなく情報弱者だと思われるので、批判する前に自らが情報弱者になっていないかどうかを一度、疑ってみることをオススメする。

 司法の世界では古くから言い伝えられている鉄則がある。その鉄則とは『十人の真犯人を逃すとも一人の無辜(むこ)を罰してはならない』というもので、その言葉の通り、どれだけの罪人を見逃したとしても、無実の人間を罰すること以上の罪はないという意味である。

 ここでは敢えて細かな事件説明はしないが、ライブドア事件の場合、ホリエモンはどう考えても無罪が妥当だと思う。法的にも、論理的にも、常識的にも、理性を主体として理詰めで思考すれば、そういう結論にならざるを得ない。
 逆に、理性ではなく感情で判断すれば、今回のような判断になってしまうのかもしれない。しかし、理性よりも感情を優先する司法というのは、独裁国家の司法であり、民主主義国家の司法では有り得ない

 今回の最高裁の一方的な上告棄却にしても被告の言い分に耳を傾けようともしない姿勢が感じられ、検察の面子を守ることの方がホリエモン個人の人権よりも重大だと言わんばかりの判決だと思える。
 “個人の人権”よりも“国家の体裁”に重きを置く社会のことを「社会主義国家」と呼ぶのであれば、日本の司法は紛れもなく社会主義司法だと言える。
 
 ホリエモンを有罪で収監するのであれば、現在、槍玉に挙げられている東京電力の社長も有罪として収監されなければ辻褄が合わない。無論、東京電力の社長がそこまでの重罪を犯したとは思わないが、それぐらい理不尽で一方的な判決だということである。
 ホリエモンが社会に対して詫びる罪があるとすれば、上場企業の経営者でありながら、日本社会の真の姿(権力者達の本性)を理解していなかったということぐらいだろうと思う。そんな理由で結果論的にホリエモンが悪いということにするのは少々無理があるが、純粋で無鉄砲であったがために、多くの株主を巻き込んで被害を拡大してしまったと言うのであれば、まだ少しは理解する余地はある。しかしながら、当然そんな理由で有罪になったわけではなく、あくまでも粉飾を意図的に行ったということにしたいらしい。

 歴史上の多くの改革者達は、純粋であり無鉄砲な行動力が有ったからこそ社会を改革するという偉業を為し遂げることができたわけで、そう考えれば、やはりホリエモンに非があったとは思えない。
 そもそも改革が必要だと思われる歪んだ社会になっていること自体が問題なのであって、その社会を是正しようとする人間を「悪」と判断する社会の方がおかしいと思う。

 昔から大人物は、次の3つを経験すると言われている。

 1、大病経験
 2、離婚経験
 3、入牢経験

 ホリエモンの場合は、早くも2つを経験したことになる。
 楽観主義者のホリエモンのことだから、今回の収監も刑期が終了して出てくれば、笑い話として語ってくれると思われるが、冤罪で刑務所を経験した希有な人物として、出所後の更なる活躍を期待したいと思う。

 しかし、無辜の民を罰し、その罪を恥じない日本社会には天罰が下されるのではないかと心配になる。石原都知事の言ではないが、本当の天罰が下されないことを祈るばかりだ。
 
【関連記事】
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コメント

生きた経済ブログさん。そろそろ目はさめましたか?
経済的に見て、原発に反対するのが生きた経済ではないですか?原発必要論こそ、おじいさんの死んだ経済論です。古すぎますよ。
ブログ名が泣いちゃいますよ。
水力・火力と同じタービン回すだけのお金だけかかる全く非経済な、前時代の遺物には引退してもらって当然じゃない? 
もっとお金は有効に使おうよ。
バブルでもうけても最後に外国にみーんな持ってかれた馬鹿な日本人。
世界は生き馬の目を抜く戦いなのよ。いつまでバブルの無知を続けるのやら。
人の命脅かすんだよ?なんか反対に反対する人の意見聞いてるとこの人たち奴隷根性なんだ。と思うときある。人生の主役が自分じゃない。。
バブルで踊らされてお金巻き上げられた無知人間と同じ。 

投稿: 原発反対アレルギー??? | 2011年4月29日 (金) 16時43分

小生 ライブドアーで莫大な(私の身分で)損失を受けました。特捜が悪いと本気で思いましたが、堀江さん 朝生?(気分が悪くなるので見ないですが、ネットの情報だと)で竹島なんか韓国にくれちまえ(あげちまえですか)と言ったそうで、尖閣もいらないとか!? まあ 自民からでたので(私は自民支持者ではない)、反日政党より(民主、社民ですか、共産は親が支持者で嫌いでしたが、筋が通る否 頑固 私に似て好きです、政策じゃなく生き方が)ましだと今現在もおもってます。

何を言いたいか! 堀江は国を売る人です。(敬称略)

投稿: 株の被害者 | 2011年5月 4日 (水) 17時05分

株の被害者様

コメント、有り難うございます。

 実は私もライブドアの現株主です。当時、損切りはしませんでしたので、損失が確定したわけではありませんが、少なからず被害を被った人間です。
 私が損切りをしなかったのは、ホリエモンと同様、自分が間違っていないことを認めるわけにはいかない(=投資判断が間違っていたわけではないので損切りできない)というものでした。私自身も国家権力に対するリスクというものを甘く見ていたということかもしれませんが、無理矢理、投資資金を没収されたようなものです。
 ホリエモンは日本の領土問題や相続税100%発言等、たまに左翼的な発言をすることがあるのが玉に瑕といったところでしょうか。

投稿: 管理人 | 2011年5月 5日 (木) 12時19分

おっしゃる通りです

投稿: M N | 2011年5月16日 (月) 19時48分

後付け加えですが この様なバレバレ無罪の裁判に最高裁裁判官5人全員実刑の判決はおかし過ぎ せめて1人2人無罪か執行猶予ついても おかしくないと思います 弘中弁護士も記者会見していませんし 僕はまだ何か有ると思います 彼は想定外の男ですから ちなみに僕も今でも株主です

投稿: M N | 2011年5月17日 (火) 13時13分

M N様

コメント、有り難うございます。

 裁判所では“有罪”ということになっていますが、世間一般(特にネット世代)では“冤罪”という認識がかなり浸透しているように思います。実際のところ、司法関係者も無罪という認識を持っているのではないかと思います。(一般人が観てもおかしいと判る判決ですから)
 しかし、強制捜査まで行って、株主だけでなく日本経済自体を破壊してしまったということを認めるとパニックに成りかねないということで“収監”という判断になったんだろうと思います。あくまでも希望的観測ですが、そう考えると、刑期満了前に出所できる可能性は有ると思います。どちらにしても人権無視であることに変わりありませんが…。

投稿: 管理人 | 2011年5月17日 (火) 21時14分

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