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震災スパイラル脱出のための『究極の選択』

2011080401 政府の原発停止要請による節電や停電懸念の影響もあってか、世間一般ではジワリジワリと不景気の波が押し寄せてきているように感じられ、実際に多くの企業が悲鳴を上げている。
 本来、潰れる必要の無かった会社が、政府の愚策によって倒産したケースも多々有るのではないかと思う。天災が原因で倒産するのも悲劇には違いないが、政治的な人災で倒産してしまった場合、それは悲劇というよりも喜劇である。
 その平成の新喜劇を演じているのが現在の政府与党であり、その笑うに笑えない喜劇によって不幸にも失業してしまった人には同情を禁じ得ない。本来、失業すべきは喜劇を演じている役者の方であるべきだが、観客の方が尻拭いしているという有り様だ。

 東日本大震災が発生してから早5ヶ月が経過しようとしているが、この間、政府が行ってきた対応は、明らかに震災復興を遅らせるようなものも含まれており、到底、まともな対策が採られてきたとは言い難い。
 本来であれば、震災の復興だけでなく、復興活動を基にして不況の改善策も同時に行うことが政治家に求められている仕事であるはずが、震災の復興を遅らせるばかりか、同時に景気まで冷やしてしまっている。
 これではデフレスパイラルならぬ『震災スパイラル』である。天災によって景気が悪くなるなら、まだ諦めもつくだろうが、二次的な人災によって景気が悪くなることを容認するわけにはいかない。

 一昔前に「究極の選択」という言葉が流行ったことがあるが、今回の原発事故により日夜交わされている原発是非論とは、日本の労働者にとっては、まさに『究極の選択』に成り得るものだ。その『究極の選択』とは簡単に言えば次のようなものである。

 A.原発を停止することによって安全は得られるが、失業する可能性がある。
 B.原発を維持することによって僅かな危険が伴うが、職は失わずに済む。

 上記のどちらかを選べと言われた場合、あなたはどちらを選択するだろうか? 私なら迷わず「B」を選択すると思う。

 「命あっての物種(ものだね)」を選択するか、「お金あっての物種(ものだね)」を選択するかと問われれば、一見、「命」を選択した方がまともに見えるかもしれない。
 「命よりもお金を選ぶとはなんて奴だ!」と誤解されるかもしれないが、本来、道徳論というものは「お金あっての物種」だということを考える必要があると思う。

 その国の文化というものは、国民に経済的な余裕があればこそ生まれるものであり、遊興費等を使う余裕のある富んだ人々が数多く存在してこそ、芸術家のようなパトロンを必要とする職業も隆盛して、文化が花開く。そして、そういった富んだ社会であってこそ、道徳や倫理というものを考える余裕も生まれる
 逆に国民の大部分が自分の生活にアップアップしているような国であれば、文化は廃れていき、他人のことなど考える余裕が無いのと同様に、道徳や倫理などを考えている暇が無くなっていくことになる。

 今現在の日本は、まさにそういった社会に向かうかどうかの岐路に立たされていると言える。道徳論を語れる現在の日本は富んでいる証拠である。

 「命とお金のどちらが大事か?」と言えば、当然、「」である。そんなことは当たり前の話だ。しかし悲しいかな、人間はお金が無ければ生きていけないため、お金を抜きにした道徳論などは成り立たないのである。

 例えば、明日の食事代も持たない飢え死に寸前の人間に「あなたは命とお金のどちらが大事ですか?」と問えば、どういう返事が返ってくるだろうか?
 あるいは、一生働かなくても生きていけるだけの蓄えがある人間に同じ質問をすれば、どういう返事が返ってくるだろうか?
 おそらく両者の意見は分かれるはずである。明日の命も心配な人間は「お金」と答え、生活や命の心配が無い人間は「」と答えるだろう。
 それは、どちらが正しいというような道徳論や正義論ではなく、置かれた環境の違いによる相対的な比較論でしかないのである。

 「原発を停止し、節電を余儀無くされることにより、仕事が激減し職を失っても構いませんか?」と問われた時に、「俺は安全さえ確保できれば、会社が倒産しようが自分がクビになろうが構わない」と本気で言える人がどれだけいるのだろうか? 本当に節電が原因で会社を解雇されて失業の憂き目に遭ったとしても、「安全が確保できて良かった」と思えるのだろうか? 本当にそう思えると言うなら、あなたは立派な方である。しかし、大抵の人はそういうわけにはいかないと思う。

 大事なことは、『職を失うことなく、安全を確保すること』である。
 そうするためには、エネルギー問題にはどこまでも冷静な判断が要求される。原発を利用せずとも電力を確保できるという確かな保証が達成されるまでの間は、必要以上に騒がない方が多くの国民のためであり、最も利口な方法だと思っている人は大勢いるのではないかと思う。不必要な倒産や失業という悲劇に歯止めをかけるためにも、これ以上、パニックを誘発するような愚策はご遠慮願いたい。

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コメント

こんにちは  Keiです。
今回は同意が出来ません。
原発と経済??
現時点ですでに他人から電気を買わずとも、暮らせる生活が出来る日本なのに節電???
話がそれていますね。
原発が無くても節電しなくてもよいはずなのにそれをしようとはしない。
長いものの嘘に巻かれて暮らしているので、本当のことに気が付かなくなっているのでは。

考えてみてください。

投稿: Kei | 2011年8月 5日 (金) 16時45分

観客と思われていた人々、実は興業主だったのです。
自分たちで役者(民主党)を選んでおいて、大根だからと叩くのはいかがなものかと。

投稿: Tirthika | 2011年8月14日 (日) 22時15分

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