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BOOK『日本興国論』を読んで。【微量の放射線は万能の良薬】

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 先週、久しぶりに書店に足を運んで話題書のコーナーを物色し、『日本興国論』というタイトルの本を購入した。他にも数冊、パラパラッと立ち読みしてみたが、本書購入の決め手は、目次に「小林よしのり氏はレッドカードだ」という言葉を見つけたからだった。

 本書の著者である渡部昇一氏はかつて(10年程前)、小林よしのり氏との共著『愛国対論』を出したこともあり、当時は「新旧保守論客」と呼ばれていた。しかし、本書で渡部氏は小林氏を「左翼に本卦帰りした」と手厳しく一刀両断されている。

 私も2つ前の記事で偶然にも脱原発を訴える「左翼」についての定義を書いた(小林よしのり氏個人のことを書いたわけではない)が、どうやら私の考えていたことは渡部氏と同じだったようだ。

 私も以前(5年前)、「ブックオフは文化の破壊者だ!」と言っていた小林よしのり氏へのマイナーな反論記事『ブックオフは文化の破壊者か?』を書いたことがある。その後(3年前)、関連記事を書いた時に、「小林よしのり氏の話を書く」と書いたきりになっていたので、この機会に少し述べておきたいと思う。

 実は私も7年程前までは小林よしのり氏のファンだった。『沖縄論』あたりまでは、ほぼ全て購入して読んでいたが、それ以来、一切読まなくなった。理由は、もちろんファンでなくなったからなのだが、もっと具体的に言えば、小林氏の本質が社会主義者であることが見えてしまったからだった。(あくまでも個人的な見解)

 かつての小林氏の『ゴーマニズム宣言』は、「オウム」などの絶対悪を対象にした批判漫画だったので、読んでいても痛快で面白く興味深く読むことができた。しかし、行き過ぎた反米批判や、小泉批判などを読んでいるうちに少々嫌気が差してきた。その後のホリエモン批判などは、ただの嫉妬としか思えなかった。極め付けはハイエク批判で、その思い込みに満ちた的はずれな批判に呆れてしまい、それ以来、全く読まなくなってしまった。

 逆に渡部氏の場合は、生前のハイエクの通訳も務め、『ハイエク』という本も出しており、ハイエクを高く評価されている。「新旧保守論客」がハイエク論でも意見が真っ二つに分かれているというのだから実に不思議だ。と言うより、やはり、両者は思想的に違っていると見るのが正しいのではないかと思う。

 その証拠になるかどうかは分からないが、小林氏は以前、著書の中で自ら「なぜか結論が左翼と同じになってしまった」というようなことを述懐していたことがある。保守を自称している(世間では右翼と思われている)論者の結論が、なぜ左翼と同じになるのか? その疑問の答えはおそらく、“右の社会主義者”が“左の社会主義者”を批判しているという図式だったのだろうと思う。

 そういう訳(7年間、小林氏の本は読んでいない)だから当然、最近発売されたという『脱原発論』も読んでいないのだが、渡部氏は小林氏の「放射線論」についても、「馬鹿も休み休み言え」と厳しく指弾されている。

 渡部氏は放射線における「ホルミシス説」を支持し、小林氏は「LNT説」を支持している。

 簡単に言うと、ホルミシス説とは、「放射線は絶対悪ではなく、微量であれば人体に良い」とする説で、LNT説とは、「放射線は絶対悪であり、どんなに微量でも人体に有害」とする説である。

 渡部氏は「ホルミシス説」を説明する上で、その誤解の本質を以下のように分かり易く述べている。

「塩分を摂りすぎれば高血圧になる危険性が増す。醤油をがぶ飲みすれば命を落とす。だが、塩をまったく摂らなければ健康を損なう。日光が不足するとくる病などになる。日光浴は健康に欠かせない。だが、日光浴がいいからといって、サハラ砂漠の真ん中で長時間太陽にさらされたらどういうことになるのか。 量が問題なのである。」

 放射線の専門家ではなくても、こう言われると、なるほどなと納得してしまう。

 私なりに追加させてもらうと、アルコールにも同じことが言えると思う。昔から「酒は万能の良薬」と言われるが、少量のアルコールは人体にとっても、精神にとっても、良薬と成り得る。毎晩、浴びるようにお酒を飲んでいれば、そのうち病気になってしまうこと請け合いだが、たまに適度のアルコールを摂取することは健康にも良いことである。

 「酒は万能の良薬」では言葉足らずであるがゆえに誤解を招いてしまう。正確に言えば「少量の酒は万能の良薬」で、「大量の酒は無能の毒薬」となる。

 同じように「微量の放射線は万能の良薬」…などと書くとまた批判されそうだが、もしかするとそれが事実かもしれないと思った人、否、むしろ、そう思わなかった頭の固い人にこそ、本書を一読することをオススメしたい。

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