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『ハッピーマンデー制度』は機能しているか?

2013101401■有り難迷惑な『ハッピーマンデー制度』

 先月(9月)にも3連休が2回有ったばかりだが、今月(10月)にも来月(11月)にも3連休が有り、「妙に3連休が多いな」と改めて感じている人は多いのではないかと思う。今年は偶然、祝日や振替休日が月曜日に当たっている日が多いとはいうものの、『ハッピーマンデー制度)』というものが制定されてから、3連休というものがさほど珍しい(有り難い)ものではなくなった。

 (国民の祝日の一部を従来の日付から特定の月曜日に移動させた制度)

 私の場合、ハッピーマンデーの週の土曜日はほぼ間違いなく出勤日になるので、『ハッピーマンデー制度』にあまり有り難みを感じない…と言うか、逆に有り難迷惑な制度に感じられてしまう。休日を月曜日に固定するよりも、週の半ばに休日が有った方が有り難いと思う。3連休にしたからといっても実質的な休日数が増えるわけではないので、単に休日の先食い(後食い)をしているだけとしか感じられない。

 『ハッピーマンデー制度』ができた理由は、連休を増やすことによって国民が旅行などに行く機会を増加させるという、経済政策的な側面が有るそうだが、果たして本当に旅行する人々が増加したのだろうか? 3連休時に旅行する人は増えたかもしれないが、それは単に3連休時に旅行する人が増えたというだけで、年間を通した旅行人数はそれほど増えていないのではないかと想像する。
 現在は、株式投資や投資信託で儲けた人などが不労所得で旅行に行くという人が増えているかもしれないが、それは『ハッピーマンデー制度』とは関係が無いかもしれない。

■旅行とマッチしない『ハッピーマンデー制度』

 個人的な感想を書かせていただくと、私の場合、ハッピーマンデーの3連休を利用して旅行に行こうなどとは全く思わない。国民の大部分が3連休の時を選んで旅行に出かけても、道路が渋滞する可能性は高くなるし、旅館やホテルは予約で一杯だし、観光地も混雑しているので、のんびり羽を伸ばすという本来の旅行の目的とは完全に逆行してしまうことになる。
 道路が渋滞していれば、せっかくの旅行時間が無駄になるし、3連休に旅行するとなると3ヶ月以上も前からホテルの予約をしなければいけないし、宿泊料金も割り増しになる。自動車ではなく、電車や飛行機で行く場合でも、基本的にはあまり変わらない。

 私もたま(2年に1回程度)に旅行に出かけるが、あまり混んでいない平日を利用して行くことにしている。例えば、平日の金曜日を有給にして出かければ、旅館は空いているし料金も安く、比較的にのんびりできる。ちなみに私が有給休暇を取得するのは、法事を除けば、旅行の時と運転免許の更新日くらいしかない(念のため)。

 しかし、「3連休だから旅行に出かけるようになる」という発想は、あまりにも短絡的な考えだと思える。3連休だからといって、全員が全員同じ発想で旅行に出かければ、旅館やホテルの数は限られているので、「椅子取りゲーム」ならぬ「旅館取りゲーム」となってしまい、座りたくても(行きたくても)座れない(行けない)という人々が大勢出てきてしまう。(海外旅行の場合は除く)
 実際、3連休の1ヶ月位前に宿泊ホテルを探しても既に満室で旅行に行くことを諦めたという話はよく耳にする。

■『ハッピーマンデー制度』と『ハッピーフライデー制度』

 「3連休だから旅行に出かける」というのは、あくまでも自分だけが3連休の場合の話であって、「国民の全てが3連休だから旅行に出かける」とはならない。むしろ「空いている平日だからこそ旅行に出かける」と考える方が理に適っていると思う。
となると、休日は月曜日固定にするより、バラバラにした方が良いことになる。

 旅館側からしても、年間を通じて均一的な集客が理想であるはずで、3連休時だけ満室になっても残りの日がガラ空きでは、あまり有り難みがないのではないかと思う。

 ところで、『ハッピーマンデー制度』ができたのは、自民党時代の2007年のことで、2012年には民主党が『ハッピーマンデー制度』の廃止を訴えていた。その改善案というのが、「土曜日が祝日である場合、前日の金曜日を振替休日にする」というもので、単なる『ハッピーフライデー制度』だった。これでは、どっちもどっちだと言える。

 祝日を「月曜日にする」とか「金曜日にする」などというセコい経済政策を行うよりも、いっそのこと、祝日を増やせばいいのではないかと思う。以前に書いた有給休暇制度の話ではないが、有給休暇が取得できないような社会的風潮を改善するためにも、国民の休日(祝祭日)を新しく増やせばいいと思う。言わば、『ハッピーホリデー制度』だ。
 政府が休日を利用した観光経済政策を本気で考える気が有るのならば、『ハッピーマンデー制度』や『ハッピーフライデー制度』よりも『ハッピーホリデー制度』の導入こそが望ましい。(あくまでも比較論だが)

【お詫びと訂正】
 『ハッピーマンデー制度』ができたのは、自民党時代の2007年と書きましたが、正しくは2000年の間違いでした。訂正してお詫びいたします。(文中はそのまま)

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コメント

本当に毎度のことながらハッピーマンデーに困っております。月曜日は一週間で特に重要な一日です。仕事が捗りません。余談ですが少し前にハッピーマンデーに賛成している某サイトの書き込みを見て反対意見を書き込みましたがまさかのコメント削除。書いてある内容も去ることながら、対応も幼稚だなと正直感じました。賛成するのは結構ですけどあのやり方は卑怯であるなと。まあ、正論でぐうの音も出なかったのなら仕方ありませんが(笑)。

投稿: 寅吉 | 2016年10月12日 (水) 00時45分

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