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「STAP細胞は無い」と判断した理化学研究所の未来

2014050901_2■敵対関係にあるようにしか見えない理研と小保方氏

 小保方氏の会見から早1ヶ月が経過したが、この問題で迷走していた理研は早々に結論を出してしまったようだ。曰く「STAP細胞論文問題の再調査はしない」と。
 これを聞いた小保方氏は絶句したと伝えられているが、そのショックの程は察するに余りある。

 山梨大の若山氏の突然の論文撤回宣言から始まった今回のSTAP細胞疑惑問題だったが、同じ理研という組織に所属する研究者に対する扱いがこれ(あまりにも強引な責任逃れ)では、不自然を通り越して疑念を抱いた人も案外多いのではないかと思う。
 傍から観ていると、理研と小保方氏は同一の組織の人間というよりも敵対する組織の人間という感じだ。

 小保方氏やバカンティ教授が「STAP細胞は有る」と言っている状況下で、これだけ早く、しかも、ろくに検証もせずに結果を出すというのは、常識的に考えても不自然極まりないが、見方によっては科学者の姿勢そのものを捨ててしまったようにも見える。
 同じ組織の人間を守るというような姿勢も全く感じられず、非常に冷酷で融通の利かない組織という印象を受ける。

 「理研の研究費用は国民の税金で賄われているので、無駄な研究費用は使用できない」というもっともらしい意見も聞かれるが、もし本当にSTAP細胞が存在した場合、理研は一体どう責任を取るつもりなのだろうか?

■日本での科学研究が不要になる危険性

 聞いたところでは、アメリカのバカンティ教授は小保方氏に「アメリカに戻って来なさい」と伝え、中国の科学者などは水面下で小保方氏にラブコールを贈っているそうだが、もし、小保方氏が日本を出て行き、他国でSTAP細胞の特許が認定された場合、日本は、みすみす何兆円(あるいはそれ以上)もの国富を失うことになる。そして、重要なことは、そうなる可能性は「」とは言えないということである。

 もし本当にそんな事態になると、それこそ理研という組織に国民の税金を注ぎ込むこと自体が無駄だということになってしまう。理研という組織は国民の税金(今年度は844億円)によって成り立っている組織であるが、それは、科学的な研究を通じて国民生活の向上に貢献してくれるだろうという暗黙の了解で国民は無条件に投資を行っているわけだ。

 もし、その組織が、研究論文の体裁にこだわるあまり、国富を増大させる可能性を持った世紀の大発明を無視し、その特許権を海外に手渡してしまったということになれば、当然、その組織の存在自体が問われることになってしまう。科学研究は海外でやれば事足りるということになり、日本の科学者は誰もいなくなったということになってしまいかねない。
 そうならないという絶対的な確信(証拠)を持って今回の判断を行ったのかどうかは、これまでの推移を見る限りでは非常に疑わしい。時間的なことを考えても、単に、これ以上、騒ぎが大きくなることを避けるという理由で判断したのではないか?とさえ思える。

 今回の騒動を観て、日本に愛想を尽かして出ていった青色発光ダイオードの中村修二氏のような結果になりそうな予感がするのは私だけだろうか? 個人的には、小保方氏は海外で成功した方が良いような気もするが、国民感情としては日本で成功してほしいという複雑な気分だ。

■あるラーメン店の喩え話

 世間一般の人々は、今回の騒動を見て端から“小保方氏は嘘を付いている”という前提(思い込み)で批判しているように見受けられるが、残念ながら小保方氏が嘘を付いているということが証明されたわけではないし、STAP細胞自体も存在しないことが証明されたわけでもない。あくまでも現時点では、どのように正論っぽく見える批判であろうと、全ては推測の域を出ていない批判であるということを忘れてはいけない。もちろん、擁護する側の意見も推測を域を出ていないのは言うまでもない。

 しかし、「STAP細胞の再調査はしない」というような結論を早々に出したということは、理研側は「小保方氏が不正を行い、嘘を付いていた」という判断をしたということになるわけだが、そうなると、先月の笹井氏の会見は一体なんだったのか?という疑念が生じてしまう。理研は笹井氏の発言はデタラメな詭弁だったということを認めてしまうことになるが、本当にそれで良いのだろうか?

 ところで、今回のSTAP細胞報道では、何度か「レシピ」という言葉を耳にした。STAP細胞の作成には、秘伝のスープの如く、特別な「レシピ」が有るというようなことが伝えられていた。
 小保方氏が会見の場でSTAP細胞のレシピを明らかにしなかったことで大きな疑惑が生じてしまったわけだが、喩えは悪いかもしれないが、このレシピ問題をラーメン店に置き換えて考えてみると、面白いかもしれない。

 ●注意:以下の喩え話は、あくまでもフィクションです。

 ある若いラーメン店の店主が、世界中の人々の舌を唸らせる絶妙なスープ作りに成功した。

 そのラーメン店の店主は、その「レシピ」が他人に盗まれるのを避けるため、極力、「レシピ」の内容は記載しないように努めていた。
 ところが、別のラーメン店の店主が、「そんなレシピもスープも存在しない。有るというなら、その証拠(レシピの詳細)を見せてみろ」と言ってきた。

 店主は困った。レシピの全てを公にしてしまうと、他店にレシピを盗まれてしまい、自分の店の商売が成り立たなくなってしまう。
 そのため、ラーメン店の店主は少しだけレシピの説明を書いたメモ書きを皆に配った。
 多くのラーメン店がそのメモ通りにスープをこしらえたが、誰も同じ味にすることはできなかった。
 すると、人々はこう言った。

 「あの店主はやっぱり嘘を付いていたのだ。レシピの研究日記や具材の詳細が書かれたメモが無いというのもおかしい。やっぱり、あの店主は嘘付きだったのだ。」

 突然、そういった批判が出てきたため、店主は会見を開くことになった。
 その場に集った人々はこう言って詰め寄ってきた。

 「あのスープが幻で無いと言うなら、レシピの詳細を全て提出してくれませんか?」

 店主は困った。レシピは覚えているが、詳細はどこにも書いていない。まだ賞も受賞していないのに、その内容を全てこの場で発表すれば、今までの努力が水泡と化し、レシピを盗まれてしまいかねない。取り敢えず、今は黙って謝罪しておくしかない…。

 その店主は言うに言えないジレンマのため心労で入院することになったが、1ヶ月後、ラーメン協会からこう言われた。

 「あのスープが本物であるのか偽物であるのかの調査はもうしません。」

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コメント

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投稿: ガガミラノ時計 人気 | 2014年5月16日 (金) 00時36分

アンタは小保方擁護ありきでしか文章を書けないんでしょw
もし小保方がオッサンだったら同じこと言ってても擁護しないくせに
美人な女だからチ○ポギンギンで擁護っすかww
かっこいいねえwww

投稿: | 2014年5月21日 (水) 16時49分

今時、このような↑2chでも相手にされないようなコメント書く人がいるのですねw

管理人様のお考えと同じです(驚きました)。
理研は原爆の研究をしていた機関です。
どこかの圧力に決まってます。
日本にとって重要な研究者である方が命を断つのだから、口外してはならない事があるのでしょう。

投稿: 栗芋 | 2014年9月 6日 (土) 06時43分

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