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「安保法案成立」と「利上げ見送り」が齎す光明

■「防衛できない国」を回避した日本

 大きく騒がれていた「安保法案」がようやく成立した。
 こんな当たり前の法案の可決・成立までに、よくもまあこれだけ無駄な時間を費やせたものだと感心してしまう。(無論、野党に対しての言葉)

 正しい選択だということが半分解っていながらも、なんでもかんでも「反対」「反対」と言わなければならなくなっている(一部の)野党政治家達にも同情してしまうが、本心と言葉が裏腹なためか、彼らの表情には柔和さがなく、どこか険しくも感じられる。

 野党政治家達がこれだけ無駄なことに時間がさけるということ自体、この国が、いかに平和な国だったのかを如実に物語っている。
 国会前に数万人が集まったとされる「安保法案反対デモ」というものも、「防衛を拒絶している」という意味では、「自虐デモ」にしか見えなかった。
 かつての安保闘争同様に、今回のデモ騒ぎも数十年後には、「平和ぼけデモだった」と認識される日が来るのだろうと思う。

 ほとんど可能性は0だったとはいえ、万が一、「安全保障関連法案」が否決・不成立となっていれば、日本は文字通り「安全」を放棄したことを意味し、他国から攻められても「防衛できない国」に成り下がっていたことだろう。

 今回の安保法案成立によって「日本は独裁国家だ」と叫んでいる人もいたが、本当の独裁国家であれば、そんな言葉が公共の電波にのった時点で逮捕され、場合によっては国家反逆罪で死刑になる。それが真の独裁国家というものだ。
 日本のような政治家の悪口を言いたい放題の国が、独裁国家であるわけがない。少なくとも、日本の政治家には独裁者を演じるような権限はない。日本の第一権力は官僚やマスコミの方であり、政治家なんて悪口を言われ放題で可哀想なものだ。マスコミの言葉狩りを見れば、どちらの権力が上かは分かりそうなものだろう。

■中国絡みの2つのリスクの後退

 時を同じくして、アメリカでは大きく騒がれていた「利上げ」がイエレン氏の鶴の一声で見送られた。
 こちらもほとんど可能性は0だったとはいえ、もし「利上げ」が決定されていれば、市場には大きな動揺が生まれていたことだろう。

 アメリカ人は日本人と違い、銀行にばかり貯金しているわけではないので、低金利でもそれほど困らないという裏事情がある。低金利で企業活動が活発になることで、企業に直接投資している国民も利益を享受できるというWin-Winの関係にある。間接投資(銀行貯金)ばかりしている日本では低金利は国民にプラスに働かないが、アメリカの場合は低金利であってもそれほど困らない(文句も出ない)という事情がある。
 ゆえに、アメリカにとっては中国で発生した上海市場の暴落劇は「渡りに船」に映ったに違いない。「これで(当分は)金利を上げずに済む…」と。

 米国の利上げ見送りの原因が中国の株式市場なら、安保法案の成立も元はと言えば原因は中国の軍拡化にあるので、現代の世界経済リスクというものは全て中国絡みだとも言える。

 マスコミ発表では、日本の株式市場は米国の「利上げ」見送りで下がったことになっているが、「利上げ」決定でも下がっていただろうから、どちらに転んでも一時的には下がる運命にあったと言える。ちょうど連休(シルバーウィーク)前だったということもあり、リスク回避で売られたのかもしれないが。
 しかし、世界経済にとって、米国の「利上げ」見送りは「利上げ」決定よりも好材料のはずであり、今回の「利上げ」見送りにより、新興国通貨の下落懸念は、ひとまず遠退いた。

 日本の場合は、株式市場自体も自虐的な傾向にある(マスコミも株価が下がれば喜ぶ傾向にある)ので、悪いニュースが出る度に「空売り天国」の様相を呈する。今回の暴落劇では、通常30%を超えればボトムアウト(底入れ)とされる空売り比率が史上初の40%を超えたことからも、その自虐ぶりが窺える。

 「利上げ」見送りにより市場リスクが遠退き、安保法案成立によって、外交リスクも少し遠退いたとも言えるので、現在の異常な空売り状態は是正に向かうことが予想される。自虐的な外交問題に光明が差したのと同様に、自虐的な日本の株式市場にも光明が差すことを願いたい。

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コメント

感覚的に腑に落ちないものに「自虐」のレッテルを貼るのは自虐の亜種に過ぎませんよ。
論理だけではなく倫理的にも破綻していることを自覚された方がよろしいかと

投稿: | 2015年9月23日 (水) 18時55分

今回の法案に賛成していますが、ブログ主さんは、法案の中身は理解していないようですね。

投稿: | 2015年9月26日 (土) 17時16分

新安保法案の中身を読んだのかしら?
単に自国を防衛することだけでは無いのに

投稿: | 2015年9月28日 (月) 23時20分

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