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ブックオフで考えるリユース経済

■「デフレモデル」から「リユースモデル」へ

 最近、車で街中をドライブしていると、リユース系のショップが随分と増えてきたなと思う。全国的には「ハードオフ」、都市部では「トレファク」などが有名だが、その他にも地域密着型のリユースショップをよく見かけるようになった。
 ブックオフなども、古本の買取・販売だけでなく、家電や衣類まで取り扱うようになり、モノが売れない(お金を使わない)時代を象徴するかのような現象を目の当たりにしているかのように感じられる。(ちなみにハードオフとブックオフはグループ企業ではなく、別会社)

 しかし、ブックオフの中古家電の買取は流石に伸び悩んでいるようで、現状では、あまり芳しくないらしい。私もよくブックオフの店舗を巡って古本は買うのだが、さすがに中古家電(パソコンは除く)まで買おうとは思わない。単価の低い古本よりも単価の高い家電を売買した方が儲かるのかもしれないが、新品家電が安価に買えるようになった現代で、故障リスクの高い中古家電を購入することにメリットを感じる人が果たしてどれだけいるのかは正直、疑問ではある。

 家電は本のように何度も回転売買するような代物ではないので、需要があっても、1回の売買で完了してしまう場合がほとんどだろうと思う。家電の場合、新品で購入したオーナーが売って、セカンドオーナーが購入、そのまま故障するまで使い続けるケースが多いのではないかと思う。土地転がしならぬ、家電転がし(所謂“せどり”)がいれば話は別だが。

 本やゲームの場合、薄利多売ならぬ薄利回転売ができるが、家電の回転売買は期待できない。
 「リユース革命」を謳うブックオフ&ヤフオク!(ヤフーはブックオフの筆頭株主)は、古本をヤフオク!のシステムを利用して併売できるようになったことで奏功(売上アップ)したが、中古家電の場合は、ブックオフを経由せずに、直接、ヤフオク!で売買する人の方が多いのかもしれない。

 古着の場合も、個人的にはあまり買いたくないアイテムだが、需要は結構あるらしく、多くの衣服が陳列されている。中国で生産して日本で売るという物価格差を利用したデフレモデルが一時的に行き詰まっていることもあり、ユニクロを利用していた客層の一部がユニクロ商品が値上がりしたことを背景に、リユースショップに流れているのかもしれない。

 デフレモデル自体は、もう随分前から中国から東南アジア等の発展途上国へシフトしつつあるので、今後も生産地を転々として続いていくことが予想されるが、安価な商品を入手できるデフレモデルから生まれた商品でも満足できない人々の足は、更に1円でも安いモノを買おうとリユースショップへと向かう。

 消費モデルは、「デフレ」から「インフレ」ではなく、「デフレ」から「リユース」へと向かっているのかもしれない。そんな時代に消費税を更に上げるなどという愚策は勘弁して頂きたいものだ。

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また宝くじの話して下さい

投稿: | 2016年5月18日 (水) 10時02分

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