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日米首脳会談のキーワードは「本音」

■トランプ会談における「本音 > ハッタリ > 建前」の関係性

 2月10日に予定されている日米首脳会談に先んじて、安倍総理は2月3日にトヨタ自動車の豊田社長と会談することになっている。大方の予想通り、トランプ大統領から日本の自動車産業について批判された場合を考えてのことだろうと思う。事前にある程度の予備知識を用意して会談に臨まないと、トランプ大統領から一方的に突っ込まれ、タジタジになってしまう可能性があるので「返す言葉」を見つけるという意味でのトヨタ会談なのだろうと推察する。

 既にアメリカ政府のTPP不参加は既成事実となっているので、日米2国間における貿易交渉を如何に(有利に)進めるかが今回の日米首脳会談の要諦(メインテーマ)になると思われるが、ハッタリ混じりの本音をズケズケと述べるトランプ大統領に対して、どこまで応戦できるかが安倍総理に問われている資質だろう。トランプ大統領相手には、これまでのような建前外交は通用しないということを肝に銘じて臨んでいただきたいと思う。

 トランプ大統領が誕生して思われることは、1にも2にもキーワードは「本音」、これに尽きる。「本音」を述べる相手に対しては「本音」でぶつかっていくしか手はない。幸か不幸か、これまでのような言いたいことも言えない建前だけの逃げ腰外交は通用しない時代を迎えたとも言える。トランプ大統領の「アメリカ・ファースト」に対して、安倍総理は「ジャパン・ファースト」と堂々と言える姿勢が望まれる。
 「本音 > ハッタリ > 建前」の関係は万国共通だと思われるので、建前を意に介さないトランプ大統領には、本音をぶつけるしか勝ち目はない。

■理性的な建前会談ではなく、ジョーク混じりの本音会談を期待

 これは日米安保条約についても言えることで、「日本が得をしている」というトランプ大統領の発言に対しても、「アメリカも得をしている」という本音を堂々と述べる必要がある。「日本に米軍基地が有ることは、日本だけでなくアメリカにとっても必要なことでしょう」と堂々と言い返さなければいけない。
 無論、トランプ大統領はそんなことを説明するまでもなく百も承知だと思うが、一般の人々にも認知させる目的で言うべきことは言っておくべきだと思う。
 これまでのような謝罪外交一辺倒的な優柔不断な姿勢は即座に「負け」を意味する。そういった弱気な姿勢をトランプ大統領に見透かされると、上手いこと言いくるめられて、日本にとって理不尽な貿易協定が強引に結ばれることになりかねない。

 「日本は通貨安誘導を行っている」という批判に対しても、「金融緩和政策(通貨安誘導)を真っ先に行ったのは貴国でしょう。」というようなジョーク混じりの反論をすることが望まれる。(もちろん笑顔 or 苦笑で)
 トランプ大統領が日本に対して要求していることは、半分はハッタリだと思われるが、実質的にも穴だらけの継ぎ接ぎ論なので、本音であればいくらでも反論することは可能だと思う。建前の殻に閉じこもらなければ、交渉を対等かつ有利に進められる可能性も大いに有り得る。

 トランプ会談に必要な武器は「本音」としての正論であり、保身や虚飾のための「理性」という防具は必要ない。陽気な本音論者を前にして陰気な建前論者を演じても無意味だ。そう考えると、少し酒でも飲んで、ほろ酔い気分で会談(接待)した方が成功するかもしれない。

 最後のオチは冗談だが、トランプ大統領相手にはジョークを言えるぐらいが丁度よいのかもしれない。

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