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「北のミサイル」は忘れた頃にやってくる

■津波よりも速いミサイルの脅威

 今朝(29日)の6時頃のテレビ番組は、こぞって放送予定を変更して、「北朝鮮がミサイルを発射した」との速報を伝えていた。
 日本国内(東北地方)にミサイルが着弾するかもしれないという危機感を伝えるニュースキャスターを観ていると、大震災時に津波の脅威を伝えていた姿とオーバーラップして見えた。北朝鮮からのミサイルは、地震(津波)と同じように、忘れた頃にやってくる。

 各テレビ局は朝早くから専門家をスタジオに招き、「今後、どうするべきか?」というような質問もされていたが、「いかにして逃げるべきか」というようなことを話されている人もいた。しかし、ミサイル発射から到達までのわずかな時間(数分間)に、どうやって逃げるというのだろうか? 「頑丈な建物や地下に避難してください」などとも伝えられていたが、世間一般の住宅地には、ミサイルの衝撃に耐えれるような鉄筋のビルなどは無いだろうし、シェルターどころか、地下室も無い。
 数分間で地下に逃げれる人というのは、地下鉄が走っているビジネス街に住む人ぐらいのものだろう。況して、早朝の6時ということであれば、通勤途中のビジネスマンぐらいのものかもしれない。
 朝の6時と言えば、まだ眠っている人が大半だろうから、Jアラートで叩き起こされたとしても、その後、数分間で現状を把握した後、パジャマ姿のまま、頑丈な建物や地下に避難するなどという芸当は到底できないと考えるべきだ。

 図らずも今回のことで判明した通り、ミサイルが飛来する危機が生じてからアクションを起こしても、既に後の祭りと言える。専門家や評論家が言うべきは、ミサイル発射後にどうすればいいのか?ではなく、今後、北朝鮮にミサイルを発射させないようにするためにはどうすればいいのか?であり、具体的な予防策をテーマにしなければ無意味だとも言える。

■ミサイルは「天災」ではなく「人災」

 もし、日本以外の国で今回のような出来事が起これば、その国の政治家も国民も北朝鮮に対する怒りを露にし、北朝鮮が謝罪しないということであれば喧嘩(=戦争)になってもおかしくないところだが、日本のニュース番組では、この期に及んでも「核武装」どころか、「憲法改正」という言葉すら出てこない。

 実現性はともかくとしても、「今後、このような危機を避けるためには、憲法を変えて、核武装する必要があります」と言う人が出てきて然るべきだと思われるのだが、どういうわけか、「北朝鮮のミサイルから、いかにして逃げるか」というようなことが真っ先に論じられる。まるで「ミサイルは天災」だと言わんばかりに…。

 不謹慎ながら、こんな体たらくでは、本当にミサイルが着弾して多くの死傷者が出ないことには何も変える気がないのではないか?と思えてしまう。

 現在の北朝鮮危機を避けるためには、憲法を変えるだけでは不十分であり、核武装するという段階まで視野に入れる必要がある。それができないことには国(国民)の生活の安寧を守ることは難しくなってきていると言える。狂気の核武装国家の暴走を抑えるためには、残念ながら核兵器を持つ以外に手段は無いと思える。
 
 「日本は唯一の被曝国だから核を放棄しなければいけない」という人もいるだろうけれど、なぜ、被曝国だから核を放棄しなければいけないのだろうか? 核兵器を使用した当事国(加害者)ならともかく、なぜ、被害者が己の身を守る武器を持ってはいけないのだろうか? 唯一の被曝国だからこそ、他国からの核の脅威に対しては人一倍、敏感にならなければいけないのではないのだろうか? 唯一の被曝国だからこそ、核武装する権利があるのではないのだろうか? 核兵器の危険性を最も知る国だからこそ、その扱いに最も慎重になれるのではないのだろうか?

 「核武装=戦争」ではなく、「核武装=平和」という世界の常識が日本の常識にならない限り、北朝鮮危機はいつまで経っても我々を苛む目の上の瘤(たんこぶ)になるだろう。「ミサイルは飛んでこない」と豪語していた著名人もいたが、実際にミサイルは飛んできた。その恥ずかしさを忘れる間もなく、またミサイルは飛んで来るだろう。

 津波に防波堤が必要なように、「北のミサイル」にも防波堤(注:物理的な防波堤という意味ではない)が必要だ。ミサイルの雨が天災ではなく人災であるなら食い止める手段はあるはずだ。なぜ、当たり前の防衛策を真っ先に考えようとしないのだろうか? その場限りの防御策ではなく、根本的な防衛策を考えるべきだ。
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