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日本の株式市場はバブルなのか?

■「空売り天国」から「空売り地獄」へ

 昨年の夏、日本の株式市場の空売り比率が40%を超えて、空前の50%に近付いているという記事を書いたことがあるが、トランプ氏が大統領になると決まってからは、アメリカだけでなく日本も、これといった調整もないまま、一本調子でうなぎ登りに株価は上昇してきた。
 昨年の11月、トランプ氏が大統領に選ばれた時には、「NYダウは2万ドルに向かう」という予測を書いたが、実際に大統領に就任した時点で、あっさりと2万ドルを突破し、現在、2万3000ドルを超えている。

 昨年の「空売り天国」から一転、今年は「空売り地獄」とも呼べるような株価上昇が続いているとも言えるが、株式投資(投機)で最も恐いのは「空売り」だ。
 現物で株を買っている分には、株価が0になることはあってもマイナスになることはない。しかし、空売りの場合、株価が青天井になった場合、どんどんと損失が膨らみ、場合によっては借金を抱えることになってしまう。特に新興市場の人気銘柄等は、株価が10倍とか20倍になることもあるので、そのまま放置すると、10倍、20倍の借金を背負うことになる。
 昔から世間でよく言われる「株で破産した」というのは、そういう「空売り」(信用取引)の危険性を言い表したものだと思われるので、かなりの誇張が入っていると言える。

■NYダウは3万ドルに向かう

 マスコミでは、トランプ大統領の実像はあまり伝えられていないが、トランプ大統領は確りとした減税路線を打ち出しており、経済にも極めて明るいタイプの人物だと言える。有言実行力と国民の支持が伴えば、株価が上昇することは明らかなので、このまま行けば、トランプ大統領在任中に3万ドルを突破すると言っても言い過ぎにはならないと思う。
 日本でも、民主党時代から株価が2倍になったわけだから、アメリカでも、民主党のオバマ時代の2倍になっても別段、不思議でもない。

 しかし、これも以前の記事で書いたことだが、地政学的リスクがあるため、大きな調整が入ることは十分に考えられる。今年から来年にかけて、北朝鮮有事が起これば、一時的に大きな調整が入ることは避けられない。
 ただ、先日の米中会談を観た限りでは、少し様相が変わりつつあるようにも感じられた。中国がアメリカ寄りになったことを金正恩がどう思っているのか定かではないが、たとえ中国側のブラフであったとしても、見かけ上、北朝鮮包囲網がより完全になったことは間違いないので、先読み判断がより難しくなってきたと言える。

 北朝鮮からミサイルが飛んできた夏頃に手持ちの株式を一旦処分した人も多いと思われるので、結果的にかなり儲け損なった人も多いのかもしれない。まさか、これだけ地政学的にリスキーな時期に、バブルの如く株価が上昇し続けるとは予想できなかった。

■日本の株価はアメリカ次第

 現在の株価上昇は「官製相場」とも言われているが、日本の株式市場は株価収益率(PER)的にも、まだバブルとは呼べない水準なので、アメリカの株式市場次第では、まだまだ上昇する余地はあると思われる。
 一昨年に読んだ藤野英人氏の『日本株は、バブルではない』には、日経平均2万円の心理的節目について書かれていたが、現在は、確かにバブルではないという実感が多くの投資家に浸透しつつあるように思う。

 昨年まで、日経平均株価が2万円以上になるというような大胆な予測をしているエコノミストはほとんどいなかったが、このままいくと、楽観論の大御所、長谷川慶太郎氏の「2万5000円超え」もまんざらでもなくなってきたと言える。

 しかし、なんといっても、日本の株価は、結局、アメリカ次第かもしれない。現在のところ、今年のNYダウの最高値は11月7日につけた23,452ドルだが、日本もそれに倣うかのように(超えないように?)11月9日に23,382円で下落に転じている。ドルと円なので単位も価値も違うのだが、“日本はアメリカの数値を超えてはいけない”という暗黙の了解(忖度)でもあるのではないか?と疑いたくなる。この奇妙な一致は偶然なのだろうか?



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