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「民主」という曖昧過ぎる言葉

■「民主」という言葉が意味しているもの

 「民主」という言葉を聞いて、真っ先に思い浮かぶのは「民主主義」という言葉だと思われるが、世の中に出回っている「民主」という言葉には、首を傾げたくなるようなものが多い。

 例えば、「朝鮮民主主義人民共和国」などは、その最たるもので、どう見ても民主主義とは思えない国が「民主」を名乗っている。ついでに言えば、「共和国」というのも、明らかに間違っている。
 「共和国」というのは、「君主がいない国」という意味であり、「君主」とは「世襲により国家を統治する人」という意味になる。そう考えると、何から何までが出鱈目ということになってしまう。
 北朝鮮の国名を実態(実体)に即して言うなら、「朝鮮社会主義独裁君主国」ということになると思う。

 北朝鮮の国名1つからも判る通り、戦後、「民主主義」という言葉は、「社会主義」という意味合いで使用されてきたとも考えられる。報道されるところの「民主主義」という言葉は、実は「社会主義」を意味していることが多々あると思われるので、注意しなければいけない。

■「他党の理解」と「国民の共感」は無関係

 さて、今回、自民党総裁選に出馬することが決定した石破氏の安倍総理批判の言葉の中にも「民主主義」という言葉が入っている。

>「(安倍総理は)ずいぶん9条に拘っているが、他党の理解と国民の共感を得てやるものは他にありはしないか。先にスケジュールありきで、民主主義の現場を理解していないとしか思えない。

 石破氏の言うところの「民主主義の現場」とは、一体なにを意味しているのかは分からないが、「先にスケジュールありきなら民主主義ではない」というのは言葉としては正しい。「計画経済」という言葉もある通り、「先にスケジュールありき」は社会主義である。

 「他党の理解」と「国民の共感」とあるが、憲法改正は憲法を変えることに反対の護憲政党には「理解」が得られるはずがないだろうし、憲法改正の意義を広く国民に周知させた上でなければ国民の「共感」など得られるはずがない。「先にスケジュールありき」で、憲法を変えることを邪魔しているかに見える護憲マスコミや護憲政党は民主主義の現場を理解していると言えるのだろうか?

 もし、改憲を行おうとする行為が、安倍総理個人のスタンドプレーであったなら、この言葉は正しい。しかし、自民党の党是は「自主憲法制定憲法改正」であるので、選挙によって選ばれた政党が「憲法改正」を目的とするのは別に不思議なことでもなく、むしろ当然の行為だと言える。

 逆に言うなら、選挙によって選ばれなかった政党が、「憲法改正」を否定すること自体が、国民の意思を無視していることになる。

 「他党の理解」と「国民の共感」というのは、それぞれ別々のものであり、ベクトル的にも同じ方向を向いたものとは言い切れないので、どちらも満たさなければならないということであれば辻褄が合わなくなる。
 「国民の共感」を得た政党が、「他党の理解」も得る必要が有るという理屈は矛盾しており、必ずしも両立しないことは、よく考えれば誰にでも解ると思う。
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