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コーヒーを飲むと寿命は延びるのか?

20180902■コーヒーと病気の因果関係

 毎年、何回か、コーヒーと病気の関係を示す研究結果が発表される。最近ではアメリカで、コーヒーに含まれるアクリルアミドに発がん性物質が有るというニュースで騒がれたかと思いきや、今度は、コーヒーを1日に3〜4杯飲めば総死亡リスクが10~20%程度低下するとのニュースもあったばかりだ。
 ちなみにアクリルアミドの含有率は、深煎りコーヒーよりも焙煎の浅いコーヒーの方が高いという意外な研究結果が出ている。

 以前からもコーヒーには大腸がんや心臓病を抑制する働きがあるという研究データもあったので、個人的にはバランスを考慮すれば問題無いという認識を持っているが、毎年発表される情報は錯綜していて、何を信じていいのか分からなくなる時がある。

 ただ、コーヒーを1日に何杯飲めばどういう効果があるという研究発表には、毎度、何かが欠けているようにも思える。単純にコーヒーをどれだけ飲めばどうなるという発表の陰には、全く考慮されていない重要な要素が有るのではないかと思う。それは、コーヒーを飲む人が個人的に抱えているであろうストレスの量である。

■ストレスと病気の因果関係

 例えば、毎日、多忙で長時間労働を余儀無くされている人が、目を覚ますために何杯ものコーヒーをカブ飲みしているような場合と、優雅な生活を送っている人が1日に数回、寛(くつろ)ぎの時間を設けてコーヒーを飲んでいる場合があるとして、その2つのケースが全く同じ結果になるとは到底思えない。

 私も1日に1〜2杯、レギュラーコーヒーを飲んでいるが、最近はコンビニのコーヒーに嵌っている。自宅でコーヒーを飲む時というのは、ストレスを感じている時ではなく、読書をしている時とか映画を観ている時とか、落ち着いている時が多い。「寛ぎの一杯」という言葉もあるように、おそらく大抵の人は、リラックスしている時にコーヒーを飲んでいるのだと思う。

 逆にコーヒーを飲まない人というのは、元々、コーヒーが嫌いな人を除けば、時間に追われて悠長にコーヒーを飲んでいる暇もないという人が多いのではないだろうか。慢性的にストレスを抱えているような人はコーヒーよりもタバコに意識が向いてしまうのではないだろうか。
 「俺はタバコも吸うがコーヒーも同時に飲む」と言う人がいるかもしれないが、それはそれほど忙しくない時ではないだろうか。

 個人的に、コーヒーと病気の因果関係とは、その多くは、ストレスと病気の因果関係に近いのではないかと思っている。
 コーヒーの飲酒量が病気に関わっているというよりも、ストレスの多寡が病気と関わっているのではないかと思う。

 ゆえに、コーヒーとストレスの関係を考慮しない人間機械論的な研究データは、必ずしも本質を捉えていないのではないかと思う。
 数十万人規模の大規模調査であれば、個々人の肉体的違いはクリアできるかもしれないが、個々人の抱えたストレスおよびメンタル的違いはクリアしていることにはならない。その部分にスポットライトを当てない限り、いつまで経っても正確な研究結果は得られないはずだ。


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