心と体

BOOK『インフルエンザワクチンは打たないで』

2008102901 ようやく秋らしい気候になってきた。この時期の恒例の医療行事と言えば、言わずもがな、インフルエンザワクチンの予防接種(注射)であるが、今回はこれについて少し言及してみたいと思う。
 
 かくいう私も、ここ数年はインフルエンザワクチンを打っている。なぜ打っているのかと言えば、インフルエンザに感染したとしても仕事を休むわけにはいかない(代わりがいないので休めない)という気持ちがあるからだ。高熱にうなされながら会社に行くことを想像するとゾッとするので、万が一の予防のために注射を打ってきたという経緯がある。インフルエンザに感染して苦しまずに済むのであれば、ワクチン料2〜3千円は安いものだという気持ちから、自分から進んでインフルエンザワクチンを注射してきた。

 去年までの私は、よくこう言っていた。「インフルエンザワクチンを打たない人は、仕事に対する責任感が無い人だ」と。つまり、「インフルエンザに感染して仕事を休んだとしてもなんとかなる」と思っている人達だと思っていた。
 しかし、去年、インフルエンザワクチンを打った後に、医療関係の書籍を何冊か読む機会があり、現代医療に少し疑問を抱くようになった。
 
 そんなことで、今年もインフルエンザワクチンを打つべきかどうか悩んでいたのだが、まず受け身ではなく能動的に専門家の意見を参考にしてみようと思い、1冊の本を購入してみた。題名はズバリ『インフルエンザワクチンは打たないで』(母里啓子著)。ウイルスの専門家にして医学博士の書いた本であるが、この本の帯にはこう書いてある、「効きません」と。
 昨晩、少し時間があったので、秋の夜長に一気に読んでみた。読後、少なからず蒙が啓かれた思いがした。
 
 インフルエンザウイルスの歴史的な経緯とは?
 インフルエンザワクチンの製造方法とは?
 インフルエンザワクチンで防ぐことのできるインフルエンザの種類とは?
 インフルエンザワクチンを接種することによる副作用とは?
 そして、インフルエンザワクチンが効かない理由とは?
 
 こういう基本的なことを、一般の人(私も含む)はほとんど知らされていない。
 世間一般に知らされているものに、「インフルエンザウイルスには数種類があり、もしワクチンが合わなくても、症状は軽く抑えることができる」というものがある。私もこれを信じていたのだが、どうもそうではないらしいことが判った。

 この本に書いてあることが全て真実であるとすれば、インフルエンザワクチンを接種するメリットは皆無(副作用リスクを考慮すればマイナス)とも言える。ではこの本はデタラメなトンデモ本なのか?と言えば、そうは思えない。文章も非常に論理的(論旨明快)であるし整合性もある。どう疑ってみても、他人を騙そうという目的で書かれた書物とは思えない。逆に、この本に何度も登場する厚生労働省の方がはるかに怪しい。
 
 日本の医療では、お世辞にもインフォームド・コンセント(※1)が行われているとは言えない。患者は医者からの言葉をまるで神様からの御託宣の如く素直に受け入れ、自分の病気についての詳しい説明を受けようとせず、処方された薬についても、副作用などの危険性の有無を確かめようともしない。
 こう書くと、問題は医者ではなく患者の方にもあると言えるのかもしれないが、とにかく、医者と患者の間にはブラックボックス化しているものが多々あるように見受けられる。このことはインフルエンザワクチンについても当てはまる。いや、インフルエンザワクチンほど、インフォームド・コンセントが無視されているものも珍しいかもしれない。
 人々は“インフルエンザワクチンを打てば安心だ”という根拠のない思い込みだけで安易に病院の門をたたき、黙って注射を打ってもらう。これで自分だけはインフルエンザに感染せずに済む(=救われた)と安心する。しかし、その実は…
 
 ただ、薬を飲むという行為には、たとえその薬が偽物であったとしても、効果がある場合がある。「これは薬だ」を信じ込むことによって、薬でもないものが薬の役目を果たすことがある。この効果のことを、プラシーボ(またはプラセボ)効果(※2)と言う。
 インフルエンザワクチンも、仮にそれが効かないものであったとしても、注射をした本人が「絶対にインフルエンザに感染しない」と思い込むことによって、効果があるかもしれない。実際に私も去年まではそう思っていたので運良くインフルエンザに感染せずに済んでいたのかもしれない。もし、インフルエンザワクチンの予防接種を受けるメリットがあるとすれば、このプラシーボ効果を得られることだけかもしれない。

 「信じる者は救われる」「知らぬが仏」とはよく言ったものだが、インフルエンザワクチンの真実に気付いてしまった私にはもうその効果は期待できない。ではどうするか? 日々、健康に気遣い、なるべくインフルエンザに感染しないように免疫力を高める生活を送るしかなさそうだ。
 当ブログ閲覧者にも、ワクチンに依存しない健康生活をオススメします。
 
※1 インフォームド・コンセント…医療に関する十分な説明と患者の同意
※2 プラシーボ効果…薬理効果はないが、患者に心理的効果をもたらす場合があること

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